使用する記号 S:主語、V:動詞(文の要素として)、O:目的語、C:補語、名:名詞、動:動詞(品詞として)、形:形容詞、副:副詞、助:助動詞、冠:冠詞、to (do):不定詞、doing:現在分詞・動名詞、-ed:過去分詞、wh:関係詞節
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2007年12月17日

【語法・基本】品詞(その1)

1.基本の品詞は4種類

英語の文法書には、たくさんの品詞が書かれています。動詞とか名詞とか、形容詞とか、小学校の国文法の時間(今はあるかどうかもわかりませんA^^;)でみたことのある品詞なら、何となくわかった気になるかと思うのですが、冠詞とか、関係代名詞とか、日本語の文法の中にない品詞が出てくると、英語が苦手な人にとっては、もうヤル気も失せるところでしょう。

しかし、英語を「読み解く」ために必要なモノは実は4つのみなのです。

それは、

名詞・動詞・形容詞・副詞

です。それぞれ、どんなものかを説明しようかと思うのですが、文法書にあるような定義についてはおいといて、次のようにまずはおさえていってください。
名詞
・文の主語と目的語と補語になる
・他の名詞を修飾する
動詞
・文のV(動詞)になる
・-ingや過去分詞形になって形容詞や名詞の役割をする
形容詞
・名詞を修飾する
・文の補語になる
副詞
・名詞以外の全てのモノを修飾する


とりあえず以上です。何も、実体的なことが書かれていない、他の定義していない言葉を使った他力本願的な説明ですが、これでとりあえずは十分です。


2.この定義の重要性

実に中身のなさそうな定義ですが、結構使えるのです。

1で挙げたそれぞれの品詞の働きは、文を読み解く上での重要なヒントになるのです。

単語は、文脈によって異なる品詞になりえます。ある場合では名詞、ある場合では動詞なんて具合に。

そんな単語を読むとき、ある単語の品詞は何かという可能性を追いかける事が、英語を読み解くことに他ならない訳ですが、その際、100%でこれは名詞!とか、どんな文脈においてもこれは動詞!というように、必ずこれはこの品詞だというモノがあれば、そこをきっかけに文を読み解いていくことが出来るのです。

その際に、ヒントとなるところが、まさにこの基本品詞です。

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2007年12月18日

【語法・基本】品詞(その2)

3.その他の品詞は置き換えるか、くっつける

前回・【語法】品詞(その1)で、品詞は基本的に名詞・動詞・形容詞・副詞の4つだと書きました。

でも、実際には冠詞とか前置詞とか代名詞といった他の品詞もあったりするわけです。そういうのをどう考えるかについて書いていきます。

結論から言うと、そのほかの品詞については、
1)基本の4つの品詞に「置き換える」
2)基本の4つの品詞に「くっつけて」一つのかたまりと考える
という姿勢で見るということです。

例えば、

○代名詞
・主格と目的格→名詞
・所有格→形容詞

○冠詞
・名詞とくっつけて一つのかたまり(名詞)とする

○前置詞
・名詞とくっつけて一つのかたまり(副詞・形容詞)とする
・動詞の後に続いて一つのかたまり(動詞)とする

○助動詞
・動詞とくっつけて一つのかたまりとする

という感じです。

また、基本の4つの品詞であっても同じです。例えば

○副詞+動詞
○動詞+副詞
○副詞+形容詞
○形容詞+副詞
○形容詞+名詞
○名詞+形容詞

なんて感じです。

大事な事は、一つ一つの単語を追いかけるのではなく、単語のかたまりを見ようとする姿勢です。

そしてそのかたまりが、名詞なのか動詞なのか形容詞なのか副詞なのかを考える事が大事です。




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2007年12月22日

【語法・基本】SVOCの考え方(その1)

1.主語とは何か

文の構成要素である、主語(S)と動詞(V)、目的語(O)と補語(C)は、英文法の最初に出てくるものです。

この記事では、まず、主語について書いていきたいと思います。

まず、主語とはなんでしょうか。定義づけをしてみましょう。ウィキペディアの定義をみると、
英語やフランス語において述語(述語動詞)と特権的に結びついて文を成立させる名詞句または代名詞として観察され、また、他の言語においても、英仏語の主語と構造的に平行な関係にある名詞句や代名詞を「主語」と呼ぶことがある。
とあります。これで腑に落ちる方はソレで良いでしょうけど、結構難しいものですね。

こういう定義づけも必要でしょうが、英文を読む、理解するうえで必要十分な定義は以下です。
○主語:文中の最初の「名詞のかたまり」
これで十分なんですが、「名詞のかたまり」であって、「名詞」ではありません。たとえ名詞であっても、「かたまり」で捉えたときに「名詞」でない物は除外するということです。

例えば、

Against the house there stands an old pine tree.
その家の向こうに松の老木がある。

という文章の、"the house"がこの文の最初の名詞ですが、コレは"Against the house"という「かたまり」で把握するものなので「名詞のかたまり」ではありません。

その次の"there"が最初の名詞のかたまりとなります。よってコレが主語であるという事になります。

そして、次の"stands"が動詞です。"there"という名詞が指し示す"an old pine tree"という単数を受けた三人称単数現在形の"s"がついています。

ただし、"there"を主語とする構文については、果たして"there"が主語なのかについては議論のあるところですが、それはまた別の機会に書きます。

参照記事
【語法・基本】品詞(その1)
【語法・基本】品詞(その2)

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【語法・基本】SVOCの考え方(その2)

2.主語の重要性

SVOCだどうたらこうたらと言われても、何がどのように大事なのかさっぱりわからんという方もいると思います。

日本語には主語という概念は希薄です。日本語は主語をあんまり気にしない言語であると言っていいでしょう。詳しくは以下のサイトにわかりやすく書いてありました。参照ください。

日本語に主語はあるのか?

なので、日本語ベースで考えた時に、「主語」はあんまり考える必要のないものだったりするのです。

では、英文を読むときになぜ、主語だの動詞だのとイロイロ言うのでしょうか。

答えは簡単です。英語の構文をつかむときに重要であるからです。そして、もう一つ。「省略されやすさ」があります。

英語では、主語と動詞は、一番省略されにくい構成要素なのです。文章を読むとき、目印となる構成要素に目をつけ、ソレを基準に読む必要があります。そういう目印なしに何となく、勘で読めるようなら、すでに皆さんは英語が出来る人です。

ソレがわからないから苦労する。そういう人にとって、主語とか動詞とかという目印は、非常に役に立つ、いや、役立てたい「道具」なのです。
○主語の重要性:文章を読むときの「目印」=「てがかり」になること


3.主語の訳し方

理屈ぬきにまずはコレでおさえます。

○主語の訳し方:「Sは」あるいは「Sが」


例外もありますが、例外は例外でおさえられるようにしていけば良いワケで、まずは、「Sは」「Sが」と確実に訳せるようになることです。これは重要です。

後で基本五文型について見て行く時にも書きますが、SVOCの部分をまずは「堅く」訳しきることが、構文を誤らないために重要です。意地でも「Sは」「Sが」と書けるようにしましょう。

当たり前のことなので、「莫迦にするな」と思われる方もいるでしょうが、コレは非常に重要なのです。

私の指導経験上、皆さん莫迦にする(と思われる)この一手間を省略してしまって勘で訳そうとするが故に、英語が読めない人は驚くほど多いのです。何はともあれ、「Sは」「Sが」です。


これは、英語を日本語に変換したときに確実に日本語の中に用意しなければいけない枠組みなのです。

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2007年12月23日

【語法・基本】SVOCの考え方(その3)

4.「動詞」と「述語動詞」

厳密に言えば、「動詞」とは、単語の品詞の名称で、「(述語)動詞」とは、英文の構成要素のことです。

品詞としての動詞の定義を、ウィキペディアの定義から引用してみます。
動詞(どうし)とは、品詞の一つで、主に動作や状態を表し、項として主語や目的語などの名詞句をとる語である。時制がある言語では、一般に動詞が時制を示す。


で、述語動詞もウィキペディアから。これは見出しが「術語」でした。
述語(じゅつご)とは、言語学において文や節の中心をになう成分のこと。他の名詞句に関する何かを表わす部分である。


で、言い換えると、動詞は述語動詞を構成し、述語動詞は「文の述部となるもの」あるいは「述語動詞を構成するもの」とも書けます。

で、これも、何を言っているのかわかったようなわからないようなとおもった方に書きます。それでOKです(笑)。

ただ、理解としては、品詞としての動詞が単語なら、述語動詞としての動詞は「かたまり」という理解をしておいて下さい。

このブログでは、一般に「動詞」というときは、「かたまり」でとらえる述語動詞であると思っていてください。


5.動詞の重要性

これも、主語について、書いたのと同様に文の構成要素であることをまずは理解しておきましょう。
○動詞の重要性@:文章を読むときの「目印」=「てがかり」になること


そして、もう一点。述語動詞は英文の中で最も省略されにくい文の構成要素であることを強調しておきます。どういうことかというと、構文を読み解くとき、まずは動詞はどこかを探す事が必要であるという事です。

述語動詞がどれであるかを的確につかめれば、英文解釈は8割方終わったも同然であるとすら言えます。
○動詞の重要性A:最も省略されにくい文の構成要素=構文を読み解くための入り口
逆に、動詞が省略されるときというのは、誰から見てもわかるだろ!!というくらいにあからさまなとき以外は省略されないものだとしても良いと思います。

そして動詞は次のように考えます。

○動詞(V)の訳:「Vする」または「Vである」


コレもかっちり読める様になるまで頑なに守り続けると吉です。

英語の文法についての説明なのに、英文が全くないことに今気づきました(笑)。例は追々、嫌というほど出てくるはずです。

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2007年12月24日

【語法・基本】準動詞は形容詞か名詞とみなす

1.準動詞は名詞・形容詞・副詞

準動詞は、「動詞に準じるもの」で、「人称・時制によって変化せず」「名詞・形容詞・副詞」の役割をになうとされています。

英文を読むときは、とりあえず"-ed"や"-ing"がついていたら、名詞か形容詞であると思いましょう。

現在進行形とか受動態とか完了形とかそういうのはどう考えるかというと、"be+動詞ing""be+動詞ed""have+動詞ed"という「かたまり」で考えるワケですが、それはまた別の機会にします。

で、準動詞には分詞と動名詞と不定詞の三つがあります。この三種類の違いは、

「動詞っぽさ」

です。動詞っぽい順で不定詞・分詞・動名詞となります。動名詞が一番名詞っぽいものになります。それぞれ別の品詞で置き換えると、
○不定詞:形容詞・名詞・副詞
○分詞:形容詞
○動名詞:名詞
となります。まずはこれだけでいいでしょう。

2.なんでわざわざ「準」動詞?

では、わざわざ、こんな準動詞なんてモノを作り出した理由は何でしょうか。これも、英語を読む上で大事なキマリが前提にあります。
○一つの英文には、接続詞や関係詞がない限りは、動詞は一つしかない
です。このキマリは重要です。更にいえば、英文を支配するのは、一つの述語動詞であるといえます。動詞をまずは把握することが大事であることは、【語法・基本】SVOCの考え方(その3)で述べました。何故に重要であるかという理由の一つはこれです。

英語の文法書では、かなりのページを割いて準動詞の説明をしていたりしますが、あまり気にすることはないです。基本は準動詞の周囲にある単語の語順を考えて、訳を作るだけです。その考え方を少しづつ紹介しましょう。

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2007年12月25日

【語法・基本】SVOCの考え方(その4)

↓前回までの記事
【語法・基本】SVOCの考え方(その1)
【語法・基本】SVOCの考え方(その2)
【語法・基本】SVOCの考え方(その3)


6.目的語Oと補語Cを考える前に

前回【語法・基本】SVOCの考え方(その3)までで、英文の構成要素の中で、主語と動詞が非常に重要であると書きました。

あまりに重要なので、英文を"S+V〜"とあらわす参考書もあるくらいです。このブログでも時にそう書いていくと思います。このS+Vは英文以外にも「節」を指す場合もあります。「節」と「句」についてもまた別の機会に書こうと思います。

次に、目的語と補語を考えようかと思うのですが、その前に一点チェックしておきたいことがあります。これも、効率よく英文を捉えていく上で重要な「イメージ」です。
○英文の基本構造

名詞+動詞+名詞or形容詞

基本5文型といわれるものの中で、第一文型(S+V)は違いますが、それ以外は皆、カタチの違いこそあれ、"名詞+動詞+名詞or形容詞"が保たれています。ここでちょっと書いておくと、第一文型とされる英文が実は一番訳しにくかったりします。

さらにそこからもう一点。
○動詞の前は皆主語だと思ってみる
という姿勢も重要です。必ずそうなるということを言っているわけではないです。まずはそうだと思って英文を見てみるということです。

そしてもう一点。

○[主語S(動詞の前)]は[名詞or形容詞(動詞の後)]を(に)<動詞V>する・・・*

という枠組みで訳すというのが基本ですが、そこら辺のヴァリエーションが第二文型から第五文型ということになります。大事な事は英文の構造も、日本語訳の構造も、「動詞」を中心にみて、その「前」「後」の構造を考えるという事です。

さらに、動詞の「後」の構造の可能性を決定するのも「動詞」です。やっぱり、英文の中で一番重要なのは「動詞」です。以上まとめてもう一回。

○英文の基本構造

名詞+動詞+名詞or形容詞
  ↓
動詞に注目したら、次に動詞の「前」「後」を見よ

簡単な例で考えます。「私は猫が好きだ」"I love cats."を考えてください。これ自体は非常に簡単な文ですが、上記の方針を確認します。

まず、動詞は"love"です。この前が全部主語と考えると、"I"です。そして動詞の後ろが"cats"です。

訳を*の方針で考えます。

「私は(動詞の前)猫を(動詞の後)好きです(動詞)」という語順です。わざわざ例を出すな!と思われるかもしれませんが、この方針は、どんな難しい英文でも一緒です。逆に簡単な英文でもこの基本線を外さない!という姿勢が重要です。

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2007年12月26日

【語法・基本】冠詞(その1)

1.冠詞は名詞のマーカー
英語の冠詞は"a""an""the"の三種類です。で、"a""an"は不定冠詞で、"the"は定冠詞であるという風に中学校で習ったかと思います。

そんでもって、文法問題で「"a""an""the"のいずれかを入れろ」とか、"a""an"を使うときはこういうときで、"the"はこういうときに使う、とか、試験に備えて一生懸命勉強した方も多いでしょう。

しかし、英文解釈や英語構文のの把握をする上において、重要なところは、そういう、いわゆる文法書や参考書に書いてあることではありません。

「冠詞は名詞の前に置かれる」ということが一番重要です。
○冠詞のポイント(その1)
冠詞は名詞があることを明示する記号である。

"a""an""the"+名詞

という「かたまり」で考える
例えば、"a walk"とあったら、それは"walk"が名詞であることを示しているという事です。なので、訳は「歩くこと」さらに「散歩」となります。

断じてこの"walk"は動詞ではないですよ!という事を教えてくれているのです。

"a""an""the"それぞれが持つ意味づけよりも何よりも、名詞があることを教えてくれているモノであるという感覚を持つ事が大事です。

つまりは、です。
○冠詞のポイント(その2)
冠詞があったら名詞をその後に探す

ことが大事であるということになります。

更に、冠詞の前にある単語が冠詞を飛び越えて冠詞の後の単語を修飾する事は原則ありません。
○冠詞のポイント(その3)
冠詞は「名詞のかたまりのはじまり」を教える記号である
という事になります。

無論例外はありますので、その例外だけはおさえて(覚えて)置いてください。

○冠詞のポイント(その4)
冠詞を飛び越えて修飾する例外
例外1:how/so/as/too+形容詞+不定冠詞a/an+名詞
例外2:what/such+不定冠詞a/an+形容詞+名詞
例外3:all/both/half/double+定冠詞the+名詞


以上本日のまとめです。今後、実際に英文に当たって行くときに何度も強調しますが、まずは冠詞の意味なぞはっきり言って二の次三の次だと思っていただいて構いません。

○まとめ
冠詞は名詞があることを明示する記号である。

"a""an""the"+名詞

という「かたまり」で考える
冠詞は「名詞のかたまりのはじまり」を教える記号であり
冠詞があったら名詞をその後に探す


冠詞を飛び越えて修飾する例外
例外1:how/so/as/too+形容詞+不定冠詞a/an+名詞
例外2:what/such+不定冠詞a/an+形容詞+名詞
例外3:all/both/half/double+定冠詞the+名詞


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2007年12月27日

【語法・基本】英文の修飾のあり方(その1)

1.英語では前からも後からも修飾できる

読解を考えたときの日本語と英語の最大の違いと言ってもいいと思うのですけど、英語では前からも後からも修飾が出来ます

例えば、"a used car"は「中古車」ですが、"used"が"car"を修飾する、つまり前から後に修飾しています。

一方"a river near their house"は"near their house"が" river"を修飾して、「家の近くの川」となります。これは後から前に修飾する例です。

ちなみに、不定冠詞"a"は何を修飾しているのかとかは考えません。不定冠詞"a"は【語法・基本】冠詞(その1)で書いたとおり、「名詞があることを明示する記号」です。この場合、前者の例では"car"があることを、後者の例では"river"があることを明示している記号に過ぎません。

一方日本語では、基本的に修飾するモノが前で、修飾されるモノが後になります。

この違いが英文読解や英語構文の把握を困難にしている大きな要因の一つだと思います。単語のツナガリがわからないときは、「後から」の可能性も考える必要があります。

例えば、「名詞」を基準に考えると次のような可能性があります。

○名詞の修飾のあり方
・(説明部分)+[名詞]:前から
・[名詞]+(説明部分):後から
・(説明部分)+[名詞]+(説明部分):前から後から


こういう可能性を追えるようにしましょう。


2.つながり方を限定する「記号」に注意する。

前からも後からも修飾できるということは、修飾被修飾の結構な可能性があることを意味します。これは大変だ!という事になるわけですが、このキマリには例外があります。

その最たるものが【語法・基本】冠詞(その1)で述べた、

「冠詞は『名詞のかたまりのはじまり』を教える記号であり、冠詞があったら名詞をその後に探す」

を思い出してください。冠詞を飛び越えて前から後に修飾は出来ないのです。

ついでに例外事項、

冠詞を飛び越えて修飾する例外
例外1:how/so/as/too+形容詞+不定冠詞a/an+名詞
例外2:what/such+不定冠詞a/an+形容詞+名詞
例外3:all/both/half/double+定冠詞the+名詞

もあわせて確認しておきましょう。これらは、冠詞を飛び越えて修飾する例です。

そしてココでもう3点、「飛び越えて修飾」出来ないものをおさえておきます。それは、

・代名詞の所有格
・前置詞
・関係代名詞

です。所有格は、所有格が冠詞と同じく名詞の「かたまり」の最初を示す記号であり、所有格自体がその後の名詞を修飾しますが、所有格を飛び越えて修飾は出来ません。

前置詞と関係代名詞は、前置詞や関係代名詞から構成される「かたまり」が後から前に修飾しますが、単語レベルではありえません。

そういうわけで、冠詞・代名詞の所有格・前置詞・関係代名詞が、文構造をパズルのように読み解く大きな鍵となるのです。

「述語動詞は何か」と同じくらい大きなポイントです。

まとめ
○単語レベルで飛び越えて修飾できないもの
・代名詞の所有格
・前置詞
・関係代名詞
・冠詞


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2007年12月28日

【語法・基本】英文の修飾のあり方(その2)

3.名詞・形容詞・副詞のかたまりの組み合わせ方

【語法・基本】品詞(その1)では、英語では基本的に名詞・動詞・形容詞・副詞という4つの品詞に分かれると書きました。もう一回確認しましょう。

名詞
・文の主語と目的語と補語になる
・他の名詞を修飾する
動詞
・文のV(動詞)になる
・-ingや過去分詞形になって形容詞や名詞の役割をする
形容詞
・名詞を修飾する
・文の補語になる
副詞
・名詞以外の全てのモノを修飾する


です。以上から、名詞を基準に考えられる組み合わせを考えてみましょう。基本は実はたったの二つです。ここでは、【語法・基本】英文の修飾のあり方では、「説明部分」で片付けていたものを少しだけ具体的にします。

・「形容詞+名詞」および「名詞+形容詞(前置詞+名詞)」
→形容詞が名詞を修飾

・「副詞+形容詞+名詞」および「名詞+形容詞(前置詞+名詞)+副詞(前置詞+名詞)」
→副詞(前置詞+名詞)が形容詞(前置詞+名詞)を、形容詞(前置詞+名詞)が名詞を修飾

「説明部分」は、基本的には「形容詞」あるいは「形容詞+副詞」、「前置詞+名詞」です。

4.前置詞+名詞

前置詞の用法は大きく分けると二つです。

1)前置詞+名詞
2)動詞(形容詞)+前置詞

前置詞は前置詞だけ単体で捉えるのではなく、前後の単語とのつながり、かたまりで考える事が大事です。ここでは1)の方について一言。

「前置詞+名詞」は基本的に後ろから前にかかります。例えば、

"in some place for half a year"

なんてフレーズがあったら、「ある場所に(in some place)」「半年間(for half a year)」というように、前置詞+名詞を単位として訳を決めていきます。前置詞を飛び越して訳したりしてはいけません。

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2007年12月31日

【語法・基本】関係詞の考え方(その1)

0.前提条件

以前に、【語法・基本】準動詞は形容詞か名詞とみなすで、「一つの英文には、接続詞や関係詞がない限りは、動詞は一つしかない」と書きました。これが意味する所は何かというと、"S+V+〜"という英文同士を何の工夫もなくつなげる事は出来ないということをあらわします。

例えば、単にカンマで文と文をつなげた"S+V+〜,S+V+〜."という英文はありえないと言うことになります。そのとき、SとVが一つずつであるという枠組みのままで、何かを加えようとすれば、不定詞をはじめとする準動詞の力を借りますが、主語と動詞が複数ないとマズイというときに使う方法は以下の4つです。
○一文のなかに複数のS,Vなどをおく方法
1)接続詞
2)分詞構文
3)関係詞
4);(セミコロン)


このブログでは、関係詞の基本的な考え方を【語法・基本】で扱い、いろいろな関係詞の扱い方の実際を【語法・各論】で扱って行きたいと思います。

1.「関係詞」とは

まずは日本語で考えます。次のような文を考えてみてください。

「関係詞は、英文法の中で特に重要である概念である。」

日本語として自然かどうかはおいといて(笑)、この文を分解してみると次の二つに分かれることがわかります。

「関係詞は概念である」

「英文法の中で特に重要である」
です。

この後者の「特に重要である」の文末は同じ「である」ですが、最初の例文の例では連体形で「概念」という体言(名詞)に修飾していますが後者の「である」は終止形だったりしますが、それはそれでおいておきます。

この二つのかたまりを英語っぽい配列で書いてみましょう。

「関係詞は概念である英文法の中で特に重要である」

となります。何だかよくわからないカタチですね。「概念である英文法の中で」なんていわれても。。

日本語次元で考えて不自然なのは当然として、同じ事が英語ではありえるのでしょうか?答えは否でしょう。多分もの凄い子供っぽいか可笑しいかのどちらかでしょう。

そこでそういう文の「切れ目」を表す記号として「関係詞」があるのです。

○関係詞は文の切れ目を表す記号である


上記の例ならば、

「関係詞は概念である関係詞(切れ目)英文法の中で特に重要である」

となります。それを日本語の語順で書けば、

「関係詞は、英文法の中で特に重要である概念である」

というようにあらわせると言う事です。

続きは【語法・基本】関係詞の考え方(その2)

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【語法・基本】関係詞の考え方(その2)

【語法・基本】関係詞の考え方(その1)の続き

2.関係詞で「切って」「訳す」ということ

例えば次の英文を考えてみます。
He has three daughters who have not married yet.

訳自体は、
「彼はまだ嫁にいかない娘が三人いる」
です。これを前の記事【語法・基本】関係詞の考え方(その1)で書いた、「関係詞は文の切れ目を表す記号である」という観点から見てみましょう。この「切れ目」は、「関係詞の前」です。「前置詞+関係代名詞」のようになっていたら「前置詞の前」です。関係詞がかたまりを構成していることもあるのですが、それは各論で述べます。

○関係詞は文の切れ目であり、関係詞(のかたまり)の前で切る


ここでいう関係詞は、"who"です。ですので、"who"の「前」で「切り」ますと、

"He has three daughters"・・・(その1)

"who have not married yet"・・・(その2)
というかたまりになります。

(その1)の方は、「彼は三人の娘を持つ」ですね。では、(その2)の方はどうでしょうか。このときの"who"をどうするかです。


3.先行詞という概念と訳し方

この場合の"who"をどう訳すかです。この場合、whoの直前にある、"three daughters"になります。これが大事。この"who"は関係代名詞といわれるものですが、代名詞である以上、何らかの名詞の言い換えです。

この場合、基本的には、直前の名詞がソレになります。そういう名詞の事を先行詞というのでした。この場合の先行詞は、"three daughters"です。

なので、(その2)のかたまりは、"who"を"three daughters"に言い換え、「三人の娘はまだ結婚していない」になります。

このように、関係詞のところで「切って」訳を考える事は重要です。そして、その二つの訳を組み合わせます。ここから訳し方ということになります。

訳すときに基準になるのが、「どちらがその文を支配する述語動詞を含むか」です。この場合、関係詞で始まっていない方のかたまりの述語動詞が文全体の述語動詞、つまり、【語法・基本】SVOCの考え方(その4)で記述したように、その英文の構造を中心的に決定する、つまりは文を支配する述語動詞です。

「彼は三人の娘をもつ」(その1)に「三人の娘はまだ結婚していない」(その2)をぶち込む!と考えます。そのとき、(その2)で"who"の為に補った「三人の娘は」を削除します。そして残った部分を先行詞である「三人の娘」の前にそのまま置けばいいのです。日本語は、終止形も連体形も形はおなじですから。

よって、訳は「彼は、まだ結婚していない三人の娘を持つ」になり、「持つ」を「いる」にかえて、「彼は、まだ結婚していない三人の娘がいる」という訳が出来上がります。

ここでポイントなのは、「無理矢理くっつける事」です。アレコレ意味を考えてはいけません。意味は「あとから」考えましょう。

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2008年01月04日

【語法・基本】関係詞の考え方(その3)

【語法・基本】関係詞の考え方(その1)
【語法・基本】関係詞の考え方(その2)


4.関係詞の前のカンマ

関係詞の前にカンマがあるときがあります。その場合の考え方は次の二つです。

○関係詞の前のカンマ

1)先行詞が固有名詞(あるいはそれに近いもの)
2)前の文(S+V+〜)を受ける場合

1)の場合の固有名詞は本当の意味での固有名詞という意味だけではなく、そのものが特定できるものです。

例えば、

"my daughter, who is living in Hawaii"

みたいなかんじの時です。"my daughter"は固有名詞ではないですが、「私の娘!」と誰かがわかるように特定できます。こういうときも関係詞の前にカンマを入れます。固有名詞ではないが、固有名詞のようなものという意味です。

2)の場合は、

S+V+〜,+関係詞+〜

となりますが、このとき、この表現は

S+V+〜. This+V+〜

と同じになります。ここでのポイントは関係詞を受ける動詞が三人称であると言う事です。過去形や助動詞つきのときのような場合ではどうしようもないですが、確実に三人称でない時は2)の用法ではなく、1)の用法であることが確定します

このとき、"関係詞+S+V+〜"というツナガリもありえますが、原則、第一感としては、"関係詞+V"と考えておく方がよいです。

これは、「英文中に主語は複数より単一の方がよい」という、何となくなキマリとはいえないけれども方向性があったりするためです。なので、関係詞の後は原則、すぐに動詞がくると思っておいてください。

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【語法・基本】関係詞の考え方(その4)

【語法・基本】関係詞の考え方(その1)
【語法・基本】関係詞の考え方(その2)
【語法・基本】関係詞の考え方(その3)


5.関係詞のあとに動詞を探す

これも関係詞を考える上で重要なところです。

○関係詞の後ろには必ずその関係詞を受ける動詞が存在する


これは構文把握の上で非常に重要なキマリです。英文の意味内容に関わらず、関係詞があったら、まずその後ろに動詞を探す事が第一です。

そして、関係詞と動詞の間に名詞があるかどうかを見ます。

○関係詞と動詞の間に名詞が

1―1)ある場合
 →その名詞は関係詞節の主語

1―2)関係詞がwhoseの場合
 →whose+名詞でひとかたまりとみなし、更に名詞があるかどうかをみる
 →あればソレが関係詞節の主語、なければ主語は"whose+名詞"

2)ない場合→関係詞+V


さらに、重要なことは、関係詞節中の動詞は、

1)関係詞の後ろの
2)関係詞に直近な

動詞
です。

これはどういうことかというと、「名詞(1)+名詞(2)+動詞(1)+動詞(2)」という語順があるときを想定しましょう。

このカタチは、前に、

【語法】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その1)
【語法】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その2)
【語法】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その3)

のところで書いたとおり、最初の名詞(1)と名詞(2)の間に関係代名詞が省略されているカタチです。

このとき、名詞(1)を主語Sとして受ける動詞Vは動詞(2)であり、名詞(2)を主語として受ける動詞は動詞(1)である事をあるわけですが、この動詞(1)が、まさに

1)関係詞の後ろの
2)関係詞に直近な

動詞です。この場合の名詞(主語)と動詞の組み合わせとして、名詞(1)と動詞(1)、名詞(2)と動詞(2)なんていう組み合わせなども考えられそうですが、100%ありえません。

英語では、いわゆる「入れ子」的な主語と動詞の組み合わせを許さないのです。

とりあえず、関係詞の基本はココまで。

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2008年01月06日

【語法・基本】SVOCの考え方(その4)

【語法・基本】SVOCの考え方(その1)
1.主語とは何か
【語法・基本】SVOCの考え方(その2)
2.主語の重要性
3.主語の訳し方
【語法・基本】SVOCの考え方(その3)
4.「動詞」と「述語動詞」
5.動詞の重要性


6.「動詞」が後のカタチを決定する

以前の記事、【語法・基本】SVOCの考え方(その3)にて、(述語)動詞が重要である事を強調しました。

では、更に具体的に如何に重要かを見て行きたいと思います。

それは見出しにもあるとおり、「『動詞』が後のカタチを決定する」ということです。これはどういうことか。次の英文をみてみましょう。

Parents should provide their children with decent food and clothing.

訳:親は自分たちの子供にきちんとした食事と衣服を与えなければなりません

この英文で、注目すべきは、

provide A with B
「A(人)にB(モノ)を与える」

という、"provide"と"with"のツナガリです。

"provide"という動詞の後に"their children"という「人」を表す名詞が来る可能性、さらには"with + モノ"が来る可能性を、"provide"を見た瞬間に考えられるかという事です。

別に、"provide"は常にこのように使われるわけではありませんが、このように、動詞の後に、構文把握のための「目印」になるモノの見当をつけられるかどうかは非常に重要です。

普通に熟語のように覚えていけば良いわけですが、この種のレパートリーは増やしすぎても損になる事はありません。

同じようなモノの例を2,3挙げておきます。

・apply A to B
「AをBに適用(応用)する」

・use A to (do)
「Aを〜するために用いる」

・associate A with B
「AとBとを関連させる」

などです。この手のモノは、後日別に記事を作ってソコにまとめていきたいと思います。

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2008年01月07日

【語法・基本】比較構文の考え方

0.比較こそ「構文」で考える

このブログでの英文読解の枠組みは、如何に「かたまり」でとらえるか、ですが、こと比較構文については、ちょっと話が異なってきます。

比較構文については、単語の「かたまり」による理解よりも、全体の構造を追う努力が必要になります。

【語法・基本】品詞(その1)で書いたように、単語の「かたまり」を前提にした理解では、「かたまり」を認識し、「かたまり」間のツナガリの可能性を追いかけていくことを前提としています。

しかし、比較では、その理解では一筋縄ではいかないことがあります。これは、比較を表す際に使われる品詞が形容詞や副詞であることに由来します。

ここで、【語法・基本】品詞(その1)で書いた、形容詞と副詞の役割を復習しておきます。

形容詞
・名詞を修飾する
・文の補語になる
副詞
・名詞以外の全てのモノを修飾する


でしたね。特に副詞の使われ方を見るだけでもわかるかと思いますが、種々雑多な使われ方、更に言ってしまえば「かたまり方」「単語同士のつながり方」の中で、合わせワザとして「比較」が用いられる訳です。

そこで、このブログでは、次のように比較を理解したいと思います。

○「比較」の理解の仕方

「かたまり」の理解を前提としつつ、「比較」の要素を考慮していく


比較の要素は、単なる「かたまり」の理解以上のモノが必要になるという事です。


1.比較構文の基本構造

比較構文の構造は簡単に書くと次の通りです。

○比較構文の基本構造

1) 比較級+than+比較の対象
2) as+原級+as+比較の対象

ここでおさえておく事は、

○比較構文の基本的意味

主語が比較の対象と(比較級や原級であらわされる)形容詞の観点で比較される


という事です。

コレが基本です。この場合、形容詞や副詞の比較級は、比較する対象と比較される対象とが、どのような観点で比較されるかを表しているというところをおさえておいて下さい。

後はどんなにカタチが複雑であっても、さらには比較級と"than"あるいは"as"と"as"がどんなに離れた場所にあろうとも(無論同じ文のなかですが)、何が比較の対象で、どんな側面(形容詞・副詞)が比較されているのかを忘れないようにします。

○比較級があったら、"than"を探す
○"as+形容詞or副詞"があったらとりあえず二番目の"as"を探してみる


という姿勢が大事です。


2."as""than"を省略するとき

二番目の"as"がなくても油断は出来ません。二番目の"as"も省略されるときがあります。

"as""than"を省略するときには、次の2つの場合が考えられます。

○"as""than"を省略するとき

1)"as""than"以下が前の文で述べられている
2)"as""than"以下が共通合意(社会的常識)になっている


という場合です。必ずそうなるという訳ではないでしょうが、"as""than"以下にはお互いの了承事項が来るという見方は出来た方がいいでしょう。

そういう文脈で、次の文(簡単です)を考えてみてください。

1)Taro is taller than I.

2)I am shorter than Taro.

1)は「太郎は私より背が高い」

で、

2)は「私は太郎より背が低い」

となり、意味的にはあまり変わりませんが、暗に含む意味は、1)では「私が背が高い」ことが共通合意となっていて、2)では「太郎が背が低い」という事が暗黙の了解事項となっているという見方が出来ます。

「常に」という訳ではないですが、こういう見方で比較を考えると、文章理解がすんなりといくことがあるというのは知っていて損はないと思います。

あとは、個々の比較構文を一つ一つおさえていくつもりでいけば良いと思います。

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2008年01月30日

【語法・基本】冠詞(その2)

【語法・基本】冠詞(その1)の続き

2.冠詞は名詞を具体的にする

【語法・基本】冠詞(その1)で強調したように、冠詞は単に「名詞の始まりを示す記号」であるという認識でいいと思うのですが、さらにもう一歩進めてみます。

名詞に冠詞がついているときとついていないときに何が違うのでしょうか。一言で言えば次の通りです。

無冠詞で使われている場合→音・言葉・こと・名前・抽象的なもの
冠詞が使われている場合→モノ・ヒト


となります。

例えば、"This is a book."を考えると、直訳は「これは一冊の本である」ですが、別に「これは本です」でも良いわけですが。

このとき大事なのは、"This is a book."と言った人が、「ある一冊の"モノ"としての本」を想定しているという事を示しています。

冠詞ではなく所有格も似たようなもので、そちらで考えたほうがわかりやすいかもしれません。例えば"mother"を"My mother"というか、"Mother"というかでは、

"My mother"→「私の母親」という人物
"Mother"→「おかあさん」と呼びかけている

というイメージです。

また、"a few"と"few"で考えるとわかりやすいかも知れません。

前者は、「いくらかの」、後者は「ほとんどない」ですが、"a"を付けることで、具体的に「ある」ことを強調していると考えます。


3."a"と"the"の違い

これは乱暴に次のように理解しておきましょう。

"a"→いわゆるひとつのモノ
"the"→お互いわかっているモノ


前者は、「何でもいいけど一つ何かあげてみましょう」という感じで、後者は、「ああいうのとか、こういうのとか、そういうのとか、あなたもよくご存知の」何て感じです。

今回のまとめ

無冠詞で使われている場合→音・言葉・こと・名前・抽象的なもの
冠詞が使われている場合→モノ・ヒト

"a"→いわゆるひとつのモノ
"the"→お互いわかっているモノ




冠詞について1章を割き、大変わかりやすく説明してある本です。英語の苦手な人にこそ勧めたい本です。

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2008年10月03日

第五文型について(その1)

第五文型といえば、
S+V+O+C
ですが、広くは使役動詞とか知覚動詞とかも含まれたりします。

第五文型を感じたときの読み方について例を挙げながら考えてみたいと思います。

で、その考え方をまず、すっきりと書いておきたいと思います。

○第五文型の考え方
・"S+V+O+C"のO+Cを「主語+動詞」と考える。
→"C"の部分に「動詞」がなければ、"be"動詞を補う。

普通の文法書には、"S+V+O+C"では、"O=C"と考えよと書いてありますが、ここでは、使役動詞や知覚動詞なども一元的に考えられるように上記のキマリで考えてみたいと思います。(続く)
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2008年10月08日

第五文型について(その2)

英文例

He made the girl his wife.

彼はその娘を彼の妻にした。


この文の主語(S)は"he"で(述語)動詞(V)は"made(makeの過去形)"、目的語(O)は"the girl"で目的格補語(CO)は"his wife"です。

このときに
The girl is(become) his wife
という"S+V〜"の連なりを感じる事が大事です。

第五文型は、"S+V"ではじまる英文の中に別の"S+V〜"が含まれているという見方で構文を把握できるところを感じてください。

この文例で、さらに味わっておくべき事は、名詞の始まりを示す記号を感じるという事です。【語法・基本】冠詞(その1)でも書いたとおり、冠詞は名詞の始まりを示す語です。そして、代名詞の所有格(ここでは"his")も名詞のかたまりの始まりを示す語です。

何を言いたいかというと、冠詞と代名詞の所有格の前からその後へと修飾する語はない("all"や"both"などの例外はありますが)と言うことです。

この文では、"the"と"his"で、別個の名詞のかたまりを把握していくことが大事になります。このかたまりの理解がないと、英語の構文は理解できません。

まずは、第五文型については、比較的単純な文例から追いかけて行きたいと思います。
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