使用する記号 S:主語、V:動詞(文の要素として)、O:目的語、C:補語、名:名詞、動:動詞(品詞として)、形:形容詞、副:副詞、助:助動詞、冠:冠詞、to (do):不定詞、doing:現在分詞・動名詞、-ed:過去分詞、wh:関係詞節
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2007年11月30日

【英文読解】金星での稲妻の証拠(その1)

とりあえず、激しく英語が苦手である人に向けて書いていきます。

まずは、「サイエンス」のサイト内記事の冒頭です。
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/1128/2

記事の見出しは、

Signs of Lightning on Venus



金星(Venus)での(on)稲妻(Lightning)の(of)証拠(Signs)

と訳せます。

前置詞の訳し方は追々書いていきたいと思いますが、ここではまず、前置詞の働きとして、以下の3点を挙げておきます。
1.名詞の前に置かれる
2.名詞に副詞的あるいは形容詞的な役割を与える
3.動詞や形容詞とともに用いられ、動詞の意味を限定したりする

3番目で用いられる前置詞は副詞と分類されたりしています。

"of"は名詞と名詞をくっつける働きがあり、"A of B"で「AのB」あるいは「BのA」という意味になります。"of"の前後どちらから訳してもOKなところがポイント。日本語に直してしっくり来る方を採用してください。

"on"は基本的にonの前後が「くっついている」と言う意味。この場合、金星上に稲妻が「くっついている」状況を指していて、「金星上の稲妻」となります。

単語の意味は、文脈から類推するのですが、コレも追々勘所の掴み方を書いていきたいと思います。

で、記事本文は以下のとおりです。

Given that lightning on Earth isn't shy about attracting attention, it might come as a surprise that the phenomenon has been hard to detect on Venus, especially because spacecraft have visited our sister planet more than 30 times.

で、まずは文の捉え方として必要な観点を書きます。

・品詞は動詞、名詞、形容詞、副詞の4つ

ということです。これは「単語」単位だけではなく、「複数の単語のかたまり」に対しても適用できるようにするのが大切です。単語をそれなりなかたまりで捉えることが出来るかどうかが、英文解釈の上では重要です。追々解説していきたいと思います。

で、最初の"Given that"ですが、辞書を引くと

「━━[前][given+[名]/given that節]((文))(推理・推論の基盤として)〈…が〉与えられたとすると, 〈…と〉仮定すると, を考えれば, ということであれば」

とあります。ここで、「かたまり」を考えると、"Given that 〜,"です。","までがかたまりであると覚えて置いてください。100%そうだと言うわけではないのですが、そういう場合は出てきた時に指摘していきます。

ちなみに、今回は辞書はネット上で使えるものを基本的に利用します。
ここでは、yahoo辞書を利用しています。
http://dic.yahoo.co.jp/

"Given that"の"that"は、節を導く接続詞ですが、あんまり難しいことは考えないで、「主語と動詞を導くもの」と考えてみてください。そんなワケで、"that"節の中に主語と動詞を探していきます

that節の中は、"lightning on Earth isn't shy about attracting attention,"です。その中にまずは主語(S)と動詞(V)を探していきます。このとき、まずは動詞を探すことから考えていくといいと思います。ざーっとさがすと"isn't"があります。これが"is not"の略であることがわからない人は相当重症ですが、それはわかっていることととして、"is"が大事です。

"is"は動詞としてしか使えません。他の品詞ではありえない単語です。こういう見方が大事です。

・動詞としてしか用いない単語を知っておく

これは大事。例えばどういうのがあるかというと、助動詞付きの動詞とか、3人称単数現在形とかいろいろありますが、また別の機会にまとめていきたいと思います。

で、動詞をつかまえたら、今度は次のように乱暴に考えます。

・動詞の前は全部主語

相当乱暴ですが、第一感としてこのように考えるのは結構便利です。この場合はその節の始まりである。"that"より後ろの部分です。と言う事は、"lightning on Earth"が主語ということになります。

これは、地球(Earth)での(on)稲妻(lightning)となります。

次にこの後ろを見ます。

"isn't shy about attracting attention"

ですが、"isn't"だけで見てはいけません。そのうしろ、"shy"に注目です。「be動詞+形容詞(+前置詞+名詞)」というかたまりを考えてください。

この場合は、「be動詞(isn't)+形容詞(shy)+前置詞(about)+名詞(attracting attention)」となります。さらに、"shy about"というかたまりが大事です。

辞書の"shy"を引くと、

「(…に)気が進まない, (…を)いやがる;(…に)用心深い((of, about ...));((複合語))…をいやがる[こわがる]」

更に用例として、

・ be shy about contradicting one's superiors
上司に逆らうのをはばかる

があります。ここでは、"not"がついて、「about以下について憚らない」ということになります。

次に、"attracting attention"を考えます。コレも結構大事な所。

doing+名詞の形です。この場合、考え方は二つ。

doing+名詞

・〜する(doing)名詞

あるいは

・名詞を〜すること


のどちらかです。両方の可能性を考えられるようにしてください。

例文では、次のようになります。

前者なら、「ひきつけている(attract)注目(attention)」、後者なら「注目(attention)をひくこと(attract) 」です。この場合、後者の方が日本語としてしっくり来ます。

以上から、"Given that lightning on Earth isn't shy about attracting attention,"の訳は、

「地球での稲妻は注目をひくことを憚られないことを考えれば」となります。

(以下続く)
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【英文読解】金星での稲妻の証拠(その2)

前回の続きです。英文をもう一回あげておきます。

Given that lightning on Earth isn't shy about attracting attention, it might come as a surprise that the phenomenon has been hard to detect on Venus, especially because spacecraft have visited our sister planet more than 30 times.

http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/1128/2
↑引用元

前の記事では、最初のカンマまでを訳しました。そこまでの訳は「地球での稲妻は注目をひくことを憚られないことを考えれば」でした。

その後を見ていきます。この記事では、次のカンマまでみてみましょう。

it might come as a surprise that the phenomenon has been hard to detect on Venus,

"it"で始まってます。これもあとでまとめる機会が必ずあると思いますので、今の所は簡単に。

まず、"it"はこの文章では主語です。ここでも乱暴な定義をしておきます。

文の最初にある名詞あるいは代名詞は主語


ここでは「前置詞+名詞」は名詞とみなしません。他の名詞とみなします。これも英文を読む上で大事なポイントです。

で、その"it"ですが、第一感で考えるポイントは次の二つ。

1.前の文(節)の主語
2.動詞のうしろにある"that〜"もしくは"to+不定詞"の言い換え


この場合は前の節の主語である"lightning on Earth"か、"that the phenomenon has been hard to detect on Venus"の言い換えかのどちらかです。この二つの可能性のどちらであるかを考えましょう。

動詞は前回にも簡単に書きましたが、助動詞+動詞である"might come"と三人称単数現在形である"has〜"のどちらかです。この場合、"has〜"は、that節の中の動詞です。「節」とは、その中に動詞を含むかたまりであると考えてください。これも、またあとで考えていきます。

次に"as a surprise"を考えます。"as"は次の訳し方が普通です。

「として」「ように」「とき」「なので」


これも、後日詳しく見ていきますが、"as"は"as"の前後が同時並行していることを表す感じです。

ここでは、「として」が最適です。これは、「日本語にした時に」という意味です。"as a surprise"は「驚くべきもの(a surprise)として(as)」あるいは「驚くべきものと」と訳します。

そして次は"that"の位置づけです。"that"は以下の3パターンで使います

1.「あれ」「あの」(指示代名詞)
2.関係詞
3.接続詞→同格など、「that〜ということ」"it"の言い換えはこの場合

2と3の違いを見分けるのは難しいところですが、両方とも、「後ろに動詞を探す」サインだと考えてください(コレ重要)。

で、ここではどのようにみてみましょうか。上記2のthatであるとするとthat以下に先行詞である"a surprise"を入れるところはありません。3の場合は「〜という驚くべきもの」と読むか、itの言い換えであるかです。

「〜という驚くべきもの」という訳であれば、文頭の"it"は"lightning on Earth"ということになりますが、そうなると訳は、

「地球での稲妻はthat〜という驚くべきものとなるかもしれない」・・・@

となります。そして、文頭の"it"がthat節の言い換えであるとすると、

「that〜ということは、驚くべきものとなるかもしれない」・・・A

この二つの可能性を考えつつ、that節を考えます。that節の中は

the phenomenon has been hard to detect on Venus

です。"the phenomenon"が主語、"has been hard to〜"が動詞にあたる部分です。主語は「その現象」、動詞は「〜するのが難しい」です。

"detect"は「見つける」、"on Venus"は「金星で」ですので、訳は以下のようになります。

「その現象は金星でみつけるのが難しい」となります。

ここで、上記@とAの可能性のどちらかが良いかを「意味」から考えていきます。この場合、「地球での稲妻」が金星で見られるわけがないですから、必然的にAになります。

そういうわけでこの部分の訳は、

「その現象は金星でみつけるのが難しいということは、驚くべきものとなるかもしれない」

ということになります。前回の訳とあわせると以下のようになります。

「地球での稲妻は注目をひくことを憚られないことを考えれば、その現象は金星でみつけるのが難しいということは、驚くべきものとなるかもしれない」

です。

ちなみに、助動詞については今の段階ではこだわっていません。追々こだわっていくつもりです。

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【英文読解】金星での稲妻の証拠(その3)

さらに続きです。英文をもう一回あげておきます。

Given that lightning on Earth isn't shy about attracting attention, it might come as a surprise that the phenomenon has been hard to detect on Venus, especially because spacecraft have visited our sister planet more than 30 times.

http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/1128/2
↑引用元

で、前回までに作った訳は、

「地球での稲妻は注目をひくことを憚られないことを考えれば、その現象は金星でみつけるのが難しいということは、驚くべきものとなるかもしれない」

この記事では、残りの部分を見ていきたいと思います。

especially because spacecraft have visited our sister planet more than 30 times.

最初の"especially"は副詞で、「特に」とか「とりわけ」です。

で、今まで何となく使ってきた「副詞」という言葉ですが、「副詞」とは何でしょうか。

副詞=名詞以外の全てのモノを修飾する品詞


です。動詞とか形容詞とか節とか文全体とかです。この場合"because〜"を修飾しているということになります。で、修飾の仕方なのですが、日本語では大体「修飾する語」が「修飾される語」の「前」におかれるのが普通ですが、英語の場合は「前」にも「後」にもおかれます。この場合も"especially"は前にも修飾する可能性があります。

ここで注目すべきは",(カンマ)"です。カンマを飛び越えて前に修飾する場合は"especially"の後ろに何もない場合限定だと思っておいて結構ですが、必ず両方の可能性を考慮するようにしてください。

次に"because"の使い方です。"because"の使い方は以下の2通り。

1.because+主語+動詞〜
2.because of 名詞

この場合、"because"の後ろに"of"がないことを確認してください。「"of"がないことを確認したあと、必然的に主語と動詞を探す」というクセをつけるようにしましょう。

主語と動詞は、主語が"spacecraft(宇宙船)"で、動詞が"have visited(訪れている)"です。

"have visited"の後にある、"our sister planet"が目的語で、その後の"more than 30 times"というかたまりは副詞のかたまりと考えます。「二語以上を一つの単語のかたまりとしてみる」見方については、今後も何度も繰り返し出てきます。このセンスが非常に重要です。

で、この"because"以下の主語と動詞の部分ですが、

主語+動詞+目的語+副詞

すなわち、

S+V+O+副詞

という様に考えられます。ここまで掴んだ上で訳し方を考えます。

「主語」は「目的語」を「副詞」+「動詞」する


コレを崩さないで訳を考えてください。妙に意訳しようとか考えてはいけません。今後も何度も書きますが、「意訳」は「直訳」が終わったあとに考えるようにしましょう。文の構造を踏まえない訳は間違いの元です。

「主語(spacecraft:宇宙船)」は(が)「目的語(our sister planet:我々の姉妹のような関係にある惑星)」を「副詞(more than 30 times:30回以上)」+「動詞(have visited:訪れている)」

となります。"sister"は辞書によれば、「姉妹のような関係にある」、"more than〜"は「〜以上の」、"time"はココでは時間ではなく「〜回」です。

で訳は、

「宇宙船が我々の姉妹のような関係にある惑星を30回以上訪れているのである」になります。

それに、"especially because"の意味を加えます。「とりわけなぜなら〜からである」か「なぜならとりわけ〜からである」かですが、この場合は後者の方が妥当であると思います。

よって、訳は、

「なぜならとりわけ、宇宙船が我々の姉妹のような関係にある惑星を30回以上訪れているからである」

で、この文の全体の訳は以下のようになります。

「地球での稲妻は注目をひくことを憚られないことを考えれば、その現象は金星でみつけるのが難しいということは、驚くべきものとなるかもしれない。なぜならとりわけ、宇宙船が我々の姉妹のような関係にある惑星を30回以上訪れているからである。」

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2008年01月09日

【英文読解】主語と動詞(その1)

英文No.2(東大,昭和59年)
Our relation to the books we come across in our lives is a mysterious one.


人生で我々が出会う書物との関係は不思議な関係である。


いよいよ、パズルを楽しみましょうか(笑)。

この和訳のテーマ:主語と動詞の探し方

英文を読む上では、主語と動詞をつかむこと、すなわち、どこが主語でどこが動詞かをとらえることがまずは大事です。

その際、探し方はいろいろですが、

○構文解釈の糸口(その1)

まずは述語動詞から探す


という方針でいきます。

この例文でもそうします。文章を端から見ていくと、動詞っぽいものが何個か出てきます。

まず、"come"、"lives"そして"is"です。

ちなみに、動詞を探すときに、述語動詞に確実になるカタチというのがあります。そいつをチェックしておきましょう。

○述語動詞に確実になるカタチ
1)"be""been"以外のbe動詞
2)助動詞+動詞の原形
3)過去形と原形・過去分詞形が異なる不規則変化の動詞の過去形


3)はクドイので除去しても可です。少なくとも1)と2)があった瞬間に述語動詞であることが確定します。

また、確実に述語動詞になるモノだけではなく、述語動詞になる可能性のあるモノも全てチェックするのを忘れないで下さい。

動詞っぽいものをチェックしたら、次のステップに進みます。

○構文解釈の糸口(その2)

文章の最初の名詞のかたまりを確定する


英文の最初の名詞のかたまりが、その文の主語です。文の述語動詞の候補を挙げたら、英文の主語を確定します。まず、主語になりうるモノを挙げておきます。

○主語になりうるモノ
1)名詞
2)代名詞の主格
3)to (do):不定詞
4)(do)ing
5)that節
6)how,wh-ではじまる節


です。この文章の場合、"relation"がそうです。

その次に、ソレをかたまりにできるのであればしてしまいます。まず、"relation"の前の"our"は、"relation"にかかる所有格で、"our relation"とかたまりにできます。

さらに、"relation"はその後に"to+名詞"をとって

○"a relation to+名詞":名詞との関係


という様に訳せるワケですが、コレは熟語のように扱うとしても、ここで、より一般的な構文把握のために重要なことは、"前置詞+名詞"というかたまりを意識できるようにする事です。

○前置詞+名詞でかたまりとする


さらに、

○名詞+前置詞+名詞というかたまり


も意識できるようにするとさらに良いです。

このとき、

○[名詞]←(前置詞+名詞)


という修飾関係をおさえられるようにしてください。この場合、"relation"に"to the books"が修飾しています。

そして、その次の"we"に注目です。

○代名詞の主格に修飾する、あるいは代名詞の主格が修飾する単語はない


というキマリも大事です。例外もありそうですが、とりあえずここでは言い切っておきます。これは、何を言っているかというと、部分的に見て、"the books we"というつながりにおいて、「"the books"と"we"の間には明確な切れ目が存在している」という事がいえるということです。

そういうことで、この文章の主語のかたまりである、最初の名詞のかたまりは"our relation to the books"ということが、ここまでとりあえずは言えたということになります。この名詞のかたまりはもう一つのかたまりとして扱います。

○構文解釈の糸口(その3)

探した述語動詞の主語を探す


基本的には最初に探した動詞の直前の名詞が主語であると考えます。そして、必ず、文頭から順番に検証していきます。

この文章の場合、最初の動詞っぽいモノは"come"ですが、その直前の"we"がそうであるということになります。"we come"で主語と動詞というのは、"we"が代名詞の主格である事から間違いありません。「主格」とは文字通り、「主語となるカタチ」です。

という事は、この文章は文頭から、

名詞+we+come

というカタチ、さらに"we"は名詞で"come"が動詞であることを考えると、

名詞+名詞+動詞

というカタチになります。

このカタチは、

【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その1)
【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その2)
【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その3)

でみた通り、名詞と名詞の間に関係代名詞が省略されているカタチです。(続く)

今回のポイント:主語と動詞の探し方

○構文解釈の糸口
1)まずは述語動詞から探す
2)文章の最初の名詞のかたまりを確定する
 〜英文の最初の名詞のかたまりが、その文の主語
3)探した述語動詞の主語を探す
 〜基本的には最初に探した動詞の直前の名詞が主語
 〜文頭から順番に検証

○述語動詞に確実になるカタチ
1)"be""been"以外のbe動詞
2)助動詞+動詞の原形
3)過去形と原形・過去分詞形が異なる不規則変化の動詞の過去形
〜術語動詞になる可能性のあるモノも全てチェック

○主語になりうるモノ
1)名詞
2)代名詞の主格
3)to (do):不定詞
4)(do)ing
5)that節
6)how,wh-ではじまる節

○前置詞+名詞でかたまりとする
○名詞+前置詞+名詞というかたまり
○[名詞]←(前置詞+名詞)

○代名詞の主格に修飾する、あるいは代名詞の主格が修飾する単語はない

○名詞+名詞+動詞
 →名詞と名詞の間に関係代名詞の省略
【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その1)
【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その2)
【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その3)

○"a relation to+名詞":名詞との関係
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2008年01月10日

【英文読解】主語と動詞(その2)

前の記事【英文読解】主語と動詞(その1)の続き

【再掲】英文No.2(東大,昭和59年)
Our relation to the books we come across in our lives is a mysterious one.


人生で我々が出会う書物との関係は不思議な関係である。


前回の記事で、「名詞+名詞+動詞」のつながりから、"Our relation to the books we come"が一つのかたまりであることまでを説明しました。今回はその後をさらに見て行きます。

"come"の後の"across"を"come"とつなげて、"come across"と読みます。"across"は前置詞ですが、前置詞を考えるときの重要な視点は、【語法・基本】品詞(その2)で見たとおり、

○前置詞
・名詞とくっつけて一つのかたまり(副詞・形容詞)とする
・動詞の後に続いて一つのかたまり(動詞)とする


です。前回は「前置詞+名詞」について言及しましたが、今回は「動詞+前置詞」です。

"come across"で、「出会う」「遭遇する」という意味です。これを動詞のかたまりとします。ここまでの訳はどうなるかを考えましょう。

最初の主語のかたまりは"Our relation to the books"で「本と我々の関係」で、"we come across"は、「我々が出会う」です。そして、"we come across"が"Our relation to the books"を修飾すると考え、「我々が出会う本との関係」となります。

さらに後を見て行きます。「前置詞+名詞」の関係を考えれば、"in our lives"がかたまりになる事がわかると思います。

そこで、前回の記事を思い出してみましょう。"lives"は最初に、動詞候補としてあげたものです。これがいつの間にやら、名詞になってしまいました。

ここでは"lives"の前の"our"に注目です。"our"は代名詞の所有格ですが、所有格は名詞に修飾します。コレが大事。所有格の意味は所有を示すとか何とかも訳を考える上では無論大事ですが、冠詞と同じく、名詞があることを明示する記号であるという事を意識してください。

そこで名詞は何かを見てみるために、"our"の後を探します。

"lives is a mysterious one"

と続いていますが、"is"があるために、その後を見るまでもなく、"lives"以外には"our"の修飾する対象はないことになります。

○述語動詞を飛び越えて修飾する単語はない

というのもキマリにしておいて下さい。このように、英語の構文把握というのは、

○構文解釈の糸口(その4)
述語動詞の候補を探し、述語動詞である可能性を一つ一つ検証する


よって、"in our lives"をかたまりとします。そしてこのかたまりは、後ではなく、前にある"we come across"に修飾します。"lives"は名詞であるとすると、「生命」「人生」などになりますが、ここでは「人生」の方が適切です。

この場合、"we"の前に関係詞が省略されていますから、先行詞である"the books"を補って、

"we come across the books in our lives"

「人生の中で我々が出会う」という訳になります。

そして次は"is"です。これは前回の記事でも見た通り、確実に述語動詞なワケですが、主語はなんでしょうか。

直前の"lives"は前置詞"in"にくっついているので主語にはなりえません。【コラム】英文を「訳す」事と「理解する」事で書いたとおり、左側(前)にある"in"によって、"lives"は主語である可能性を絶たれているというように考えます。

では、"is"の主語は何か。他にある可能性は、前置詞+名詞を除いて考えれば"we"か"our relation"の二つになります。

しかし、"we"の主語になるためには、【語法・基本】準動詞は形容詞か名詞とみなすで書いたとおり、原則として"and"などの接続詞がないといけません。

よって原則でとりあえず考えれば、"we"ではなく、"our relartion"が主語ということになります。そして、"our relartion"はこの文の主語です。ということは、この"is"は、この文の述語動詞ということになります。

そして、最後に"a mysterious one"が残りました。"mysterious"は形容詞ですので、"one"が"a"によって示された名詞ということになります。"one"は何でしょうか。

○oneの考え方
1)とりあえずの訳は「もの」「人」
2)前で使われていた名詞の置き換え

どんな名詞の置き換えでしょうか。それを考えるために、文を単純化します。最初の主語のかたまりをシンプルに"our relation"として考えます。

Our relation is a mysterious one.

これをみれば、"one"は"relation"であるという事がわかると思います。

よって訳は、

「人生で我々が出会う書物との関係は不思議な関係である。」

となります。

この英文のポイント:主語と動詞の探し方

○構文解釈の糸口
1)まずは述語動詞から探す
 〜述語動詞の候補を探し、述語動詞である可能性を一つ一つ検証する
2)文章の最初の名詞のかたまりを確定する
 〜英文の最初の名詞のかたまりが、その文の主語
3)探した述語動詞の主語を探す
 〜基本的には最初に探した動詞の直前の名詞が主語
 〜文頭から順番に検証

○述語動詞に確実になるカタチ
1)"be""been"以外のbe動詞
2)助動詞+動詞の原形
3)過去形と原形・過去分詞形が異なる不規則変化の動詞の過去形
〜術語動詞になる可能性のあるモノも全てチェック

○主語になりうるモノ
1)名詞
2)代名詞の主格
3)to (do):不定詞
4)(do)ing
5)that節
6)how,wh-ではじまる節

○前置詞+名詞でかたまりとする
○名詞+前置詞+名詞というかたまり
○[名詞]←(前置詞+名詞)

○代名詞の主格に修飾する、あるいは代名詞の主格が修飾する単語はない

○名詞+名詞+動詞
 →名詞と名詞の間に関係代名詞の省略
・【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その1)
・【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その2)
・【語法・各論】名詞+名詞+動詞の語順で一かたまり(その3)

○"a relation to+名詞":名詞との関係

○前置詞
・名詞とくっつけて一つのかたまり(副詞・形容詞)とする
・動詞の後に続いて一つのかたまり(動詞)とする

○述語動詞を飛び越えて修飾する単語はない

○oneの考え方
1)とりあえずの訳は「もの」「人」
2)前で使われていた名詞の置き換え
 〜文を単純化して置き換えられた名詞を考える


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2008年01月23日

【英文読解】"it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」

英文No.3
It was not that they went fishing without any care for catching fish, but they would just as soon catch them and put them back.



魚を釣ろうという気持ちが全然なくて、魚釣りに行ったということではなく、むしろ彼らは魚を釣って逃がしてやりたいと思っていたのです。




↑のp130です。

【語法・各論】文頭のitの中で例文として挙げた文です。


○ポイント1:文頭のit
文頭の"it"、あるいは"it"が主語で使われるときのパターンは、【語法・各論】文頭のitで上げましたがココでも再掲しておきます。

○itが主語の時の可能性
1)代名詞→前の文の主語が第一感
2)仮主語→後に(for 〜)to (do)、あるいはthat+S+Vを探す
 (do)ingのときもアリ
3)"it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」
4)"it is 〜 that 〜"の強調構文
5)非人称用法〜天候・時間・距離・明暗・事態など
〜文の後に"to (do)""that+S+V"を探す事からはじめる


上記のようにパターン化しておいても、やはり全ての可能性を追いかけます。

この文だけ単体で挙げてしまっているのでこの場合はイメージしづらいですが、この文が長文の中の一文として出てきたならば、前の文の主語を第一感に、代名詞である可能性を追います。

で、仮主語の可能性ですが、仮主語であるなら元のカタチは

S(that+S+V) is not.

となり、「〜という事ではない」という事にして訳してしまってもいいと思います。

で、4つ目の強調構文だとすると、強調しているのは"not"であるという様に考えられます。コレもひとつの読み方です。

5つ目の非人称用法ですが、コレはちょっとカタチとしてはなさそうです。非人称用法は、基本的には、S+Vのカタチになるように文を整えるという意味が大きいのです。この場合、that節の中でS+Vがばっちりあるのでわざわざこれにする必要はないのです。

ただ、このブログでは便宜上、この上記のパターンで考えた方がいいだろうということで紹介しているので、自分なりにアレンジして、その方がいいと思ったらソレで行ってもいいのです。

文法なんて、文を読むための方便であって、絶対的なものではないからです。


○ポイント2:withとwithout

with=having
without=not having

と置き換えると上手く訳せることが多いです。この場合、「"care"を持たずに」と考えてみる感じです。


○ポイント3:not A but B

"not A but B"で「AではなくB」です。

"not"が出てきたら反射的に後に"but"を探してみるといいでしょう。

そして、AとBに当たるものは、"A and B"と同じく、「同じカタチ」のものです。単語や句・節など、いろんな可能性を追いますが、基本は「後のカタチ」と同じものです。


○ポイント:would just as soon
would just as soon 〜 as ・・・
=would rather 〜 than 原形動詞
「・・・よりはむしろ〜したい」

この文では"not A but B"とのあわせワザで、"・・・"にあたる部分が前半部になります。


この英文のポイント

○itが主語の時の可能性
1)代名詞→前の文の主語が第一感
2)仮主語→後に(for 〜)to (do)、あるいはthat+S+Vを探す
 (do)ingの場合もアリ
3)"it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」
4)"it is 〜 that 〜"の強調構文
5)非人称用法〜天候・時間・距離・明暗・事態など
〜文の後に"to (do)""that+S+V"を探す事からはじめる
〜パターン化しておいても、全ての可能性を追うこと

文法は文を読むための方便であって、絶対的なものではない


○withとwithout
with=having
without=not having

○"not A but B":「AではなくB」
AとBに当たるものは、「同じカタチ」

○would just as soon 〜 as ・・・
 =would rather 〜 than 原形動詞
 「・・・よりはむしろ〜したい」
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2008年03月05日

【英文読解】動詞の探し方(その1)

英文No.3
My father and mother, who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, would have been badly concerned if they had guessed how frequently the weak and inferior and strangely turned examples of what was to come showed themselves to me.


和訳
私の父と母は、私がこの世の中で目にするもので、我が家の庭のぶどう棚のぶどうのつるのように、ちょうどいい場所で枝を曲げて、私の目に見えるようにすることが、出来ないものはないと思っていたので、もし私の目の前に、未来の出来事の、貧弱で劣等で変に歪曲した(枝のような)実例が現れることがいかに多いかを推測できたならば、ひどく心配したであろう。


英語の参考書の名著、Z会出版社による「続英文解釈のトレーニング」の51ページにある一文です。今回はこれを取り上げてみます。

大変長い文章です。ですがビビってはいけません。短いものでも長いものでも、英文を読むときにすることは、まず第一に動詞を探す事です。

動詞の探し方ですが、まずは動詞となりうるものを列挙していきます。そして、書かれた順序どおりに、「ソレが動詞である」と仮定しつつ、文全体が収まるかを検証していきます。

○ポイント1:まずは動詞を探す。
1.動詞となる可能性のあるものを列挙
2.一つ一つを動詞と「仮定」して文が成り立つかを検証


この文では、"believed" "saw" "was" "coaxed" "like" "be" "presented" "have" "been" "concerned" "had" "guessed" "turned" "was" "come" "showed"が挙げられると思います。

では端から、「文全体の動詞」はどれかを考えてみましょう。

最初の"believed"は関係代名詞"who"の中の動詞と考えるのが妥当でしょう。コレも大事ですが、関係詞を見つけたら、必ず関係詞節の中に動詞を探してください。そして関係詞節の動詞は、関係詞の後の直近の動詞であることもおさえておきましょう。

○ポイント2:関係詞(省略された関係詞も含む)を見つけたら「動詞」を探す
関係詞の後の直近の動詞が関係詞節中の動詞


「端から見る」と書きましたが、これと同じ理由で「文全体の動詞候補」から外せるのが、"was"(2つとも)です。次に、"saw"はどうでしょうか。"saw"は接続詞"that"の中の動詞です。接続詞で節を構成する際には、必ず「動詞」があります。省略される事はありますが、省略されるときは「誰でもわかるだろ?」というときです。動詞は最も省略しにくい品詞だったりします。それだけ英文の文構造を決定する上で重要と言うことになります。

○ポイント3:節をつくる接続詞の中には動詞がある
動詞は省略しにくい品詞


次に"coaxed"は"was"に続いて受動態を構成していますので、"was coaxed"で「動詞のカタマリ」と捉えます。

"like"ですが、これが動詞かどうかなんですが、慣れた方なら、すぐに「〜のような」という形容詞だということはわかるのですが、これがわからない人が要は英語が苦手な人なわけです(笑)。

"like"が動詞であるかどうかを判別する決め手は何かと言うと、ズバリ「主語」です。"like"が動詞だと仮定した場合に、「主語」はなんでしょうか。主語となりうるモノは、以下の通りです。

○ポイント4:主語となりうるもの
1)前に前置詞のついていない名詞
2)to (do)
3)(do)ing
4)名詞節


この場合、文頭の"My father and mother"とか"I"とか"that〜"などがあります。まず、文頭の"My father and mother"はあり得ません。なぜなら、コレを"like"の主語にすることを許容するとしたら、英文は相当難しいものになってしまうからです。あまりに離れすぎている事と、そう読む「手がかり」がないのです。

カタマリの把握の際に大事なもののひとつにカンマ","があります。これは100%そうだというキマリではないのですが、次のように考えるクセをつけておくと便利です。

ポイント5:カンマで区切られた文章の見方
1)カンマで区切られている文章があったときに、最初のカンマまでのカタマリの中に"S,V,O,C"のいずれか一つ以上が入っているかどうかを確認
2)"S,V,O,C"がある場合→右隣のカンマで区切られたカタマリをとりあえず"()"に入れる
3)"S,V,O,C"がない場合→その右隣のカタマリの中に"S,V,O,C"がないかどうかを確認する→あったら2)へ、なかったらさらにその右隣へ
4)右隣を"()"に入れたらさらにその右隣の英文が続き、そのまたさらに右隣のカンマで区切られるカタマリを"()"に入れる


例えば、"〜"を英文のカタマリとして、

〜, 〜, 〜, 〜, 〜.

のような文章があったとします。

最初のカタマリの中に"S,V,O,C"があったなら、

(, 〜,)(, 〜, )〜.

となります。読むときはひとまず、"()"のところは飛ばして読んでみて下さい。

また、最初のカタマリに"S,V,O,C"がなく、二つ目のカタマリに"S,V,O,C"があったら、

(〜, )(, 〜, )(, 〜).

とします。この英文の場合、文頭の"My father and mother"は間違いなく主語ですので、右隣の", who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, "をまずは機械的にカッコに入れられるようにしてみましょう。このように読めれば、このカタマリの中に文全体の動詞は入っていないことが一撃でわかります。

"like"の主語になりうる可能性のあるもので"I"はどうでしょうか?もし、"like"の主語が"I"であったら、"like"の前に接続詞"and"がつくはずです。文の中には述語動詞は原則一個だけしか入らないからです。

"that〜"だとすると、"like"は三人称単数現在形となり、"likes"にならないといけません。節は単数扱いです。

よって、"like"は動詞ではないです。

続く
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2008年04月09日

【英文読解】動詞の探し方(その2)

英文No.3
My father and mother, who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, would have been badly concerned if they had guessed how frequently the weak and inferior and strangely turned examples of what was to come showed themselves to me.


和訳
私の父と母は、私がこの世の中で目にするもので、我が家の庭のぶどう棚のぶどうのつるのように、ちょうどいい場所で枝を曲げて、私の目に見えるようにすることが、出来ないものはないと思っていたので、もし私の目の前に、未来の出来事の、貧弱で劣等で変に歪曲した(枝のような)実例が現れることがいかに多いかを推測できたならば、ひどく心配したであろう。


前回の続きです。

"like"が動詞ではないことを説明するところまでだったかと思います。この一月くらい、新婚旅行などで忙しく更新が出来なかったです。記事をお待ちの方たち(いらっしゃいませんかねA^^;)には申し訳ありませんでした。

で、"like"の次に出てくる動詞の候補は"be"と"presented"ですが、この二つは"be presented"とカタマリにしておくのが普通ですよね。受動態です。で、このカタチは述語動詞にはなりません。なぜならば、前に"to"がくっついているからです。"to"がくっついて不定詞になるわけですが、不定詞は動詞にはなりえません。

さらに言えば、不定詞は、動詞を動詞っぽさを残しつつ動詞じゃなくして使いたいときに用います。これは不定詞に限らず、動名詞や分詞など、いわゆる「準動詞」といわれるもの全てそうだと思っておいて下さい。具体的にいえば、動詞以外の形容詞・名詞・副詞として用いたいときです。基本の品詞は動詞・形容詞・名詞・副詞4種類である事は前に【語法・基本】品詞(その1)で述べました。

さらに、準動詞については【語法・基本】準動詞は形容詞か名詞とみなすで述べています。

で、この"be presented"は述語動詞ではありません。

次に"have""been""concerned"についてみます。結論から言うとコレがこの文全体の述語動詞です。

まず、"have"の前に"would"がついていますが、コレが大事。助動詞つきの動詞は、述語動詞として「しか」用いる事はできません。

○ポイント6:述語動詞として「しか」用いる事の出来ないカタチ
1)助動詞+動詞の原形
2)動詞の過去形と過去分詞形が異なるカタチの不規則変化動詞の過去形
3)"am""is""are""was""were""has"


上記挙げましたが、これは「100%間違いなく述語動詞」のカタチです。でも、あくまで「述語動詞」である事が確定しているだけで「文全体の述語動詞」である事を確約するものではないです。

述語動詞であることがわかったら何をするか。それは「その述語動詞の主語」を探す事です。主語は普通、「述語動詞の前」にありますので別に「述語動詞をとっていない名詞」を探します。そうすると、最初の"My father and mother"である事に気づくはずです。

○ポイント7:述語動詞を見つけたら
→主語をさがす


前回の【英文読解】動詞の探し方(その1)のポイント5なども参考にすれば、","で区切られた二番目のカタマリは全部無視できるはずでもあるのですが。

で、この「主語と動詞の間に挿入句を入れる」カタチは英語ではよく出てきます。そして、この挿入句は、主語を修飾するか、動詞に限定を加えるかですが、動詞に限定を加えるのであれば普通動詞の後に挿入しますので、第一感では「主語を修飾する」と考えておいていいでしょう。ココで乱暴な構文把握の方法が言えるわけです。

○ポイント8:S,〜,V〜のカタチ
",〜,"は主語を修飾する
→V(述語動詞)の前は全部主語と思って見る。


この「Vの前は全部主語」は常にそうだというキマリではありません。でも、そう「思って」見ることがより効率的な構文把握をもたらす事は確実です。そういう目で見てみてください。

残りの"had guessed"は"if"節の、"turned"は"how"節の、"was"は"what"節のそれぞれ述語動詞、"come showed"は不定詞なので、文全体の述語動詞ではありません。

○まとめ

○ポイント1:まずは動詞を探す。
1.動詞となる可能性のあるものを列挙
2.一つ一つを動詞と「仮定」して文が成り立つかを検証

○ポイント2:関係詞(省略された関係詞も含む)を見つけたら「動詞」を探す
関係詞の後の直近の動詞が関係詞節中の動詞

○ポイント3:節をつくる接続詞の中には動詞がある
動詞は省略しにくい品詞

○ポイント4:主語となりうるもの
1)前に前置詞のついていない名詞
2)to (do)
3)(do)ing
4)名詞節

○ポイント5:カンマで区切られた文章の見方
1)カンマで区切られている文章があったときに、最初のカンマまでのカタマリの中に"S,V,O,C"のいずれか一つ以上が入っているかどうかを確認
2)"S,V,O,C"がある場合→右隣のカンマで区切られたカタマリをとりあえず"()"に入れる
3)"S,V,O,C"がない場合→その右隣のカタマリの中に"S,V,O,C"がないかどうかを確認する→あったら2)へ、なかったらさらにその右隣へ
4)右隣を"()"に入れたらさらにその右隣の英文が続き、そのまたさらに右隣のカンマで区切られるカタマリを"()"に入れる

○ポイント6:述語動詞として「しか」用いる事の出来ないカタチ
1)助動詞+動詞の原形
2)動詞の過去形と過去分詞形が異なるカタチの不規則変化動詞の過去形
3)"am""is""are""was""were""has"

○ポイント7:述語動詞を見つけたら
→主語をさがす

○ポイント8:S,〜,V〜のカタチ
",〜,"は主語を修飾する
→V(述語動詞)の前は全部主語と思って見る。



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