この接続詞は、誰でも知ってるモノですが、実は英語の構文読解の中でも最重要単語の一つです。莫迦にしないで確実におさえていきましょう。
モノを列挙するときに用いる接続詞の"and"と"or"ですが、その前後には基本的に「同じモノ」が来ます。
例)
I bought a book and read it.
訳)
私はある本を買ってそれを読んだ。
では、"and"は"and read"のように"and"の後にある"read"と同じモノであると考える事が重要です。ここでは、"book(名詞)"と"read(動詞)"を結び付けているのではなく、"read(動詞)"と同じ「動詞」である"bought"であると考えます。
「同じモノ」とは、「同じ品詞」であったり、「同じカタチ」であったりします。単語だけではなく、句や節の可能性があることを忘れないでおいて下さい。
上の例では、"bought a book(動詞+名詞)"と"read it(動詞+名詞)"という、「動詞+名詞」という観点から見て、同じカタチであるとも考えられます。
で、何を列挙しているかをみるときは、上記の例のように、基本的に"and"と"or"の後をチェックするのが大事です。
"and"と"or"の後をチェックして、前に同じ「カタチ」を探します。
2.列挙の仕方
1)二つのモノを列挙するときは
A and B
A or B
2)3つ以上のモノを列挙するときは
A, B(,) and C
A, B(,) or C
三つ以上のモノを列挙するときに
A and B and C
A or B or C
としたりするのは原則NGです。もしこのように書いてあるならば、どのような構文把握をするべきかというと、
[A and B] and C
[A or B] or C
のように
[A and B]というカタマリとC
[A or B]というカタマリもしくはC
という様に読みます。
例)
For example, in terms of physical development, children almost always crawl on their bellies before they creep on hands and knees, and they generally do both before they walk.
訳)
例えば、身体的発達の観点からは、子供たちはほとんど常にハイハイする前に腹ばいで這い、そして一般に歩く前にその両者をするのである。
での"hands and knees, and they"の部分では、
[hands and knees]というカタマリと"they"を意識します。
3.A and(or) B C and(or) Dの考え方
このカタチの時は、
[A and(or) B]のカタマリが[C and(or) D]のカタマリを修飾する(あるいはその逆)と考えます。
例)
federal and state law and regulations
訳)
連邦及び州法及び規制
ありえるパターンは例えば、
[形容詞and(or)形容詞][名詞and(or)名詞]
→前者が後者を修飾
[形容詞and(or)形容詞][副詞and(or)副詞]
→後者が前者を修飾
[動詞and(or)動詞][名詞and(or)名詞]
→前者の目的語が後者
[名詞and(or)名詞][動詞and(or)動詞]
→前者が主語で後者が動詞
などですが、いずれもそれぞれをカタマリととらえるようにしましょう。
今回のまとめ
○andとorの前後には「同じモノ」が来る
〜「同じモノ」とは、「同じ品詞」であったり、「同じカタチ」であったりします。単語だけではなく、句や節の可能性もある
〜andとorの後をチェックして、前に同じ「カタチ」を探す
1)二つのモノを列挙するときは
A and B
A or B
2)3つ以上のモノを列挙するときは
A, B(,) and C
A, B(,) or C
A and B and C
A or B or C
となっているときは
[A and B] and C
[A or B] or C
のように
[A and B]というカタマリとC
[A or B]というカタマリもしくはC
○A and(or) B C and(or) D
[A and(or) B]のカタマリが[C and(or) D]のカタマリを修飾する(あるいはその逆)
[形容詞and(or)形容詞][名詞and(or)名詞]
→前者が後者を修飾
[形容詞and(or)形容詞][副詞and(or)副詞]
→後者が前者を修飾
[動詞and(or)動詞][名詞and(or)名詞]
→前者の目的語が後者
[名詞and(or)名詞][動詞and(or)動詞]
→前者が主語で後者が動詞

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