"of"は前置詞で、基本的には"A of B"で、「AがBの要素を持つ」という事ですが、機能的に他の前置詞とは違うところがあります。
それは、「単に」「名詞と名詞をくっつける」という点です。
他の前置詞も名詞と名詞をくっつける働きがありますが、単にくっつけるだけではなく、その前置詞ならではの意味合いが付与されます。例えば"on"は「接触」とか"with"は「共在」とか。
ところが"of"はそういう特別な意味もなく名詞と名詞をくっつける働きをします。少なくともそう思っておくと訳しやすくなります。
一つの名詞のかたまりを作りたいときに、
"A of B of C of D"
のように、"of"でもって無限に名詞をくっつけることが可能です。
2."A of B"の訳し方
「単に」「名詞と名詞をくっつける」と書きましたが、それはどういうことを意味するのでしょうか。"A of B"の訳し方に特徴があらわれます。
○"A of B"の訳し方
→「AのB」あるいは「BのA」
普通に考えると"A of B"は、"A"に、"of B"が修飾していくという枠組みで考えるのが普通ですが、"A of B"の場合は、これで一つのかたまりと考え、「AのB」「BのA」というどちらの訳も出来るようにしておくと良いです。
例えば、"a kind of 〜"なんていうのを考えてみると、「一種の〜」という訳も、「〜の一種」という訳も可能であると言うことは容易にわかると思います。
3."of+名詞"=形容詞
どの文法書にも書いてある事項に、"of+名詞"=形容詞というのがあります。このまま覚えてしまえばそれでよいのですが、ここでは、なぜそうなるのかについて簡単に考えてみましょう。単に"of+名詞"=形容詞だと考えていると訳しにくくなることがあったりするのです。
例えば、
He is of my age.
は
彼は私と同い年だ。
ですが、"my age"がどうやったら形容詞になるのかわからない方もいると思います。
コレを考えるイメージは以下の通りです。
○"of 名詞"
→"of"の前に何か名詞が略されていると考える。
上記の例では、
He is a man of my age.
という様に"a man"が省略されていると考え、"of my age"が"a man"に修飾していると考えます。
【語法・基本】品詞(その1)でみたように"of my age"は"a man"という名詞を修飾しているので、形容詞の機能を果たしているという事になります。
"動詞+with+名詞"の"with+名詞"が副詞になるのも、同じような発想で考えるとわかると思います。動詞を修飾しているからと考えます。
まとめ
○A of B
→「AがBの要素を持つ」
訳し方:「AのB」「BのA」の両方の可能性を考える
○of 名詞
→ofの前に名詞の省略を考える
→形容詞となる

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