使用する記号 S:主語、V:動詞(文の要素として)、O:目的語、C:補語、名:名詞、動:動詞(品詞として)、形:形容詞、副:副詞、助:助動詞、冠:冠詞、to (do):不定詞、doing:現在分詞・動名詞、-ed:過去分詞、wh:関係詞節
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2008年01月07日

【語法・基本】比較構文の考え方

0.比較こそ「構文」で考える

このブログでの英文読解の枠組みは、如何に「かたまり」でとらえるか、ですが、こと比較構文については、ちょっと話が異なってきます。

比較構文については、単語の「かたまり」による理解よりも、全体の構造を追う努力が必要になります。

【語法・基本】品詞(その1)で書いたように、単語の「かたまり」を前提にした理解では、「かたまり」を認識し、「かたまり」間のツナガリの可能性を追いかけていくことを前提としています。

しかし、比較では、その理解では一筋縄ではいかないことがあります。これは、比較を表す際に使われる品詞が形容詞や副詞であることに由来します。

ここで、【語法・基本】品詞(その1)で書いた、形容詞と副詞の役割を復習しておきます。

形容詞
・名詞を修飾する
・文の補語になる
副詞
・名詞以外の全てのモノを修飾する


でしたね。特に副詞の使われ方を見るだけでもわかるかと思いますが、種々雑多な使われ方、更に言ってしまえば「かたまり方」「単語同士のつながり方」の中で、合わせワザとして「比較」が用いられる訳です。

そこで、このブログでは、次のように比較を理解したいと思います。

○「比較」の理解の仕方

「かたまり」の理解を前提としつつ、「比較」の要素を考慮していく


比較の要素は、単なる「かたまり」の理解以上のモノが必要になるという事です。


1.比較構文の基本構造

比較構文の構造は簡単に書くと次の通りです。

○比較構文の基本構造

1) 比較級+than+比較の対象
2) as+原級+as+比較の対象

ここでおさえておく事は、

○比較構文の基本的意味

主語が比較の対象と(比較級や原級であらわされる)形容詞の観点で比較される


という事です。

コレが基本です。この場合、形容詞や副詞の比較級は、比較する対象と比較される対象とが、どのような観点で比較されるかを表しているというところをおさえておいて下さい。

後はどんなにカタチが複雑であっても、さらには比較級と"than"あるいは"as"と"as"がどんなに離れた場所にあろうとも(無論同じ文のなかですが)、何が比較の対象で、どんな側面(形容詞・副詞)が比較されているのかを忘れないようにします。

○比較級があったら、"than"を探す
○"as+形容詞or副詞"があったらとりあえず二番目の"as"を探してみる


という姿勢が大事です。


2."as""than"を省略するとき

二番目の"as"がなくても油断は出来ません。二番目の"as"も省略されるときがあります。

"as""than"を省略するときには、次の2つの場合が考えられます。

○"as""than"を省略するとき

1)"as""than"以下が前の文で述べられている
2)"as""than"以下が共通合意(社会的常識)になっている


という場合です。必ずそうなるという訳ではないでしょうが、"as""than"以下にはお互いの了承事項が来るという見方は出来た方がいいでしょう。

そういう文脈で、次の文(簡単です)を考えてみてください。

1)Taro is taller than I.

2)I am shorter than Taro.

1)は「太郎は私より背が高い」

で、

2)は「私は太郎より背が低い」

となり、意味的にはあまり変わりませんが、暗に含む意味は、1)では「私が背が高い」ことが共通合意となっていて、2)では「太郎が背が低い」という事が暗黙の了解事項となっているという見方が出来ます。

「常に」という訳ではないですが、こういう見方で比較を考えると、文章理解がすんなりといくことがあるというのは知っていて損はないと思います。

あとは、個々の比較構文を一つ一つおさえていくつもりでいけば良いと思います。

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posted by ss at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 語法・基本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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