2.関係詞で「切って」「訳す」ということ
例えば次の英文を考えてみます。
He has three daughters who have not married yet.
訳自体は、
「彼はまだ嫁にいかない娘が三人いる」です。これを前の記事【語法・基本】関係詞の考え方(その1)で書いた、「関係詞は文の切れ目を表す記号である」という観点から見てみましょう。この「切れ目」は、「関係詞の前」です。「前置詞+関係代名詞」のようになっていたら「前置詞の前」です。関係詞がかたまりを構成していることもあるのですが、それは各論で述べます。
○関係詞は文の切れ目であり、関係詞(のかたまり)の前で切る
ここでいう関係詞は、"who"です。ですので、"who"の「前」で「切り」ますと、
"He has three daughters"・・・(その1)
と
"who have not married yet"・・・(その2)
というかたまりになります。
(その1)の方は、「彼は三人の娘を持つ」ですね。では、(その2)の方はどうでしょうか。このときの"who"をどうするかです。
3.先行詞という概念と訳し方
この場合の"who"をどう訳すかです。この場合、whoの直前にある、"three daughters"になります。これが大事。この"who"は関係代名詞といわれるものですが、代名詞である以上、何らかの名詞の言い換えです。
この場合、基本的には、直前の名詞がソレになります。そういう名詞の事を先行詞というのでした。この場合の先行詞は、"three daughters"です。
なので、(その2)のかたまりは、"who"を"three daughters"に言い換え、「三人の娘はまだ結婚していない」になります。
このように、関係詞のところで「切って」訳を考える事は重要です。そして、その二つの訳を組み合わせます。ここから訳し方ということになります。
訳すときに基準になるのが、「どちらがその文を支配する述語動詞を含むか」です。この場合、関係詞で始まっていない方のかたまりの述語動詞が文全体の述語動詞、つまり、【語法・基本】SVOCの考え方(その4)で記述したように、その英文の構造を中心的に決定する、つまりは文を支配する述語動詞です。
「彼は三人の娘をもつ」(その1)に「三人の娘はまだ結婚していない」(その2)をぶち込む!と考えます。そのとき、(その2)で"who"の為に補った「三人の娘は」を削除します。そして残った部分を先行詞である「三人の娘」の前にそのまま置けばいいのです。日本語は、終止形も連体形も形はおなじですから。
よって、訳は「彼は、まだ結婚していない三人の娘を持つ」になり、「持つ」を「いる」にかえて、「彼は、まだ結婚していない三人の娘がいる」という訳が出来上がります。
ここでポイントなのは、「無理矢理くっつける事」です。アレコレ意味を考えてはいけません。意味は「あとから」考えましょう。
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