以前に、【語法・基本】準動詞は形容詞か名詞とみなすで、「一つの英文には、接続詞や関係詞がない限りは、動詞は一つしかない」と書きました。これが意味する所は何かというと、"S+V+〜"という英文同士を何の工夫もなくつなげる事は出来ないということをあらわします。
例えば、単にカンマで文と文をつなげた"S+V+〜,S+V+〜."という英文はありえないと言うことになります。そのとき、SとVが一つずつであるという枠組みのままで、何かを加えようとすれば、不定詞をはじめとする準動詞の力を借りますが、主語と動詞が複数ないとマズイというときに使う方法は以下の4つです。
○一文のなかに複数のS,Vなどをおく方法
1)接続詞
2)分詞構文
3)関係詞
4);(セミコロン)
このブログでは、関係詞の基本的な考え方を【語法・基本】で扱い、いろいろな関係詞の扱い方の実際を【語法・各論】で扱って行きたいと思います。
1.「関係詞」とは
まずは日本語で考えます。次のような文を考えてみてください。
「関係詞は、英文法の中で特に重要である概念である。」
日本語として自然かどうかはおいといて(笑)、この文を分解してみると次の二つに分かれることがわかります。
「関係詞は概念である」
と
「英文法の中で特に重要である」
です。
この後者の「特に重要である」の文末は同じ「である」ですが、最初の例文の例では連体形で「概念」という体言(名詞)に修飾していますが後者の「である」は終止形だったりしますが、それはそれでおいておきます。
この二つのかたまりを英語っぽい配列で書いてみましょう。
「関係詞は概念である英文法の中で特に重要である」
となります。何だかよくわからないカタチですね。「概念である英文法の中で」なんていわれても。。
日本語次元で考えて不自然なのは当然として、同じ事が英語ではありえるのでしょうか?答えは否でしょう。多分もの凄い子供っぽいか可笑しいかのどちらかでしょう。
そこでそういう文の「切れ目」を表す記号として「関係詞」があるのです。
○関係詞は文の切れ目を表す記号である
上記の例ならば、
「関係詞は概念である関係詞(切れ目)英文法の中で特に重要である」
となります。それを日本語の語順で書けば、
「関係詞は、英文法の中で特に重要である概念である」
というようにあらわせると言う事です。
続きは【語法・基本】関係詞の考え方(その2)へ

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