「莫迦にするな!!」と言われるかも知れませんが、英文は左から右に読みます。あまりにも当然なのですが、当然過ぎるがゆえに、忘れてはいけない大前提であるとも言えます。
このことが意味する所は重要です。これは英語に限ったことではないですが、ハナシは前から後ろに進みます。
「左から右に読む」ということが、ハナシが前から後ろに進むことを意味するならば、英文においては左が「前」で右が「後ろ」と言う事になります。ということは、英語の構文把握の前提は、「左側」から「右側」へ読む、すなわち、「左側(前)が右側(後)の構造を決定する」と考えざるを得ないということになります。
例えば【語法・基本】冠詞(その1)では、「前(左側)」にある「冠詞」が「後ろ(右側)」に名詞があることを明示していることなどは典型的な例です。また、動詞が動詞の後ろ(右側)のカタチを決定すると言う見方も、また別の機会で書きますが重要だったりします。
前に、英語は後ろから前に修飾する事があるということを、【語法・基本】英文の修飾のあり方(その1)で述べました。これと考え合わせると、頭ん中がこんがらかってしまうかもしれません。
これは、前に名詞や形容詞があることで、形容詞や副詞が後から修飾する「可能性」をあらわしていると考えてください。「前(左)の部分が後ろ(右)の部分を決定する」という発想は重要です。
2.英文を訳す事と理解する事は別
英文を何となく読めてしまう人は、何も考えずに「左から右に」文章を読んで理解できる人です。そんな人はそれでいいわけです。ドンドン読んでください。
このブログで主に対象にしたい人は、「英語を何となく読めない人」です。「何となく読めない」ワケですから、どうやって読むか?それは「理屈で」「内容理解を前提とせず」「訳しきる」ことに外なりません。
ここで、「英文を理解する事」と「英文を訳す事」という二つの営みの自分なりの定義を書いてみたいと思います。
英文を理解する事:文章(発話)における左から右、前から後という一方向的なその場での「理解」
英文を訳す事:文章(発話)における左から右、前から後という流れで読むことを前提としつつ、日本語の枠組みへと文章を「再構築」すること
英文を理解できないのであれば、英文をとりあえず「訳し」「日本語で」意味を考えていくという姿勢でいくと良いでしょう。専門知識を必要とする文章であれば尚更だったりします。
訳すことと理解することは別であるというように考える事が、特に英語がわからない人にとっては必要だと思います。

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