Given that lightning on Earth isn't shy about attracting attention, it might come as a surprise that the phenomenon has been hard to detect on Venus, especially because spacecraft have visited our sister planet more than 30 times.
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/1128/2
↑引用元
で、前回までに作った訳は、
「地球での稲妻は注目をひくことを憚られないことを考えれば、その現象は金星でみつけるのが難しいということは、驚くべきものとなるかもしれない」
この記事では、残りの部分を見ていきたいと思います。
especially because spacecraft have visited our sister planet more than 30 times.
最初の"especially"は副詞で、「特に」とか「とりわけ」です。
で、今まで何となく使ってきた「副詞」という言葉ですが、「副詞」とは何でしょうか。
副詞=名詞以外の全てのモノを修飾する品詞
です。動詞とか形容詞とか節とか文全体とかです。この場合"because〜"を修飾しているということになります。で、修飾の仕方なのですが、日本語では大体「修飾する語」が「修飾される語」の「前」におかれるのが普通ですが、英語の場合は「前」にも「後」にもおかれます。この場合も"especially"は前にも修飾する可能性があります。
ここで注目すべきは",(カンマ)"です。カンマを飛び越えて前に修飾する場合は"especially"の後ろに何もない場合限定だと思っておいて結構ですが、必ず両方の可能性を考慮するようにしてください。
次に"because"の使い方です。"because"の使い方は以下の2通り。
1.because+主語+動詞〜
2.because of 名詞
この場合、"because"の後ろに"of"がないことを確認してください。「"of"がないことを確認したあと、必然的に主語と動詞を探す」というクセをつけるようにしましょう。
主語と動詞は、主語が"spacecraft(宇宙船)"で、動詞が"have visited(訪れている)"です。
"have visited"の後にある、"our sister planet"が目的語で、その後の"more than 30 times"というかたまりは副詞のかたまりと考えます。「二語以上を一つの単語のかたまりとしてみる」見方については、今後も何度も繰り返し出てきます。このセンスが非常に重要です。
で、この"because"以下の主語と動詞の部分ですが、
主語+動詞+目的語+副詞
すなわち、
S+V+O+副詞
という様に考えられます。ここまで掴んだ上で訳し方を考えます。
「主語」は「目的語」を「副詞」+「動詞」する
コレを崩さないで訳を考えてください。妙に意訳しようとか考えてはいけません。今後も何度も書きますが、「意訳」は「直訳」が終わったあとに考えるようにしましょう。文の構造を踏まえない訳は間違いの元です。
「主語(spacecraft:宇宙船)」は(が)「目的語(our sister planet:我々の姉妹のような関係にある惑星)」を「副詞(more than 30 times:30回以上)」+「動詞(have visited:訪れている)」
となります。"sister"は辞書によれば、「姉妹のような関係にある」、"more than〜"は「〜以上の」、"time"はココでは時間ではなく「〜回」です。
で訳は、
「宇宙船が我々の姉妹のような関係にある惑星を30回以上訪れているのである」になります。
それに、"especially because"の意味を加えます。「とりわけなぜなら〜からである」か「なぜならとりわけ〜からである」かですが、この場合は後者の方が妥当であると思います。
よって、訳は、
「なぜならとりわけ、宇宙船が我々の姉妹のような関係にある惑星を30回以上訪れているからである」
で、この文の全体の訳は以下のようになります。
「地球での稲妻は注目をひくことを憚られないことを考えれば、その現象は金星でみつけるのが難しいということは、驚くべきものとなるかもしれない。なぜならとりわけ、宇宙船が我々の姉妹のような関係にある惑星を30回以上訪れているからである。」




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