使用する記号 S:主語、V:動詞(文の要素として)、O:目的語、C:補語、名:名詞、動:動詞(品詞として)、形:形容詞、副:副詞、助:助動詞、冠:冠詞、to (do):不定詞、doing:現在分詞・動名詞、-ed:過去分詞、wh:関係詞節
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2008年03月05日

【英文読解】動詞の探し方(その1)

英文No.3
My father and mother, who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, would have been badly concerned if they had guessed how frequently the weak and inferior and strangely turned examples of what was to come showed themselves to me.


和訳
私の父と母は、私がこの世の中で目にするもので、我が家の庭のぶどう棚のぶどうのつるのように、ちょうどいい場所で枝を曲げて、私の目に見えるようにすることが、出来ないものはないと思っていたので、もし私の目の前に、未来の出来事の、貧弱で劣等で変に歪曲した(枝のような)実例が現れることがいかに多いかを推測できたならば、ひどく心配したであろう。


英語の参考書の名著、Z会出版社による「続英文解釈のトレーニング」の51ページにある一文です。今回はこれを取り上げてみます。

大変長い文章です。ですがビビってはいけません。短いものでも長いものでも、英文を読むときにすることは、まず第一に動詞を探す事です。

動詞の探し方ですが、まずは動詞となりうるものを列挙していきます。そして、書かれた順序どおりに、「ソレが動詞である」と仮定しつつ、文全体が収まるかを検証していきます。

○ポイント1:まずは動詞を探す。
1.動詞となる可能性のあるものを列挙
2.一つ一つを動詞と「仮定」して文が成り立つかを検証


この文では、"believed" "saw" "was" "coaxed" "like" "be" "presented" "have" "been" "concerned" "had" "guessed" "turned" "was" "come" "showed"が挙げられると思います。

では端から、「文全体の動詞」はどれかを考えてみましょう。

最初の"believed"は関係代名詞"who"の中の動詞と考えるのが妥当でしょう。コレも大事ですが、関係詞を見つけたら、必ず関係詞節の中に動詞を探してください。そして関係詞節の動詞は、関係詞の後の直近の動詞であることもおさえておきましょう。

○ポイント2:関係詞(省略された関係詞も含む)を見つけたら「動詞」を探す
関係詞の後の直近の動詞が関係詞節中の動詞


「端から見る」と書きましたが、これと同じ理由で「文全体の動詞候補」から外せるのが、"was"(2つとも)です。次に、"saw"はどうでしょうか。"saw"は接続詞"that"の中の動詞です。接続詞で節を構成する際には、必ず「動詞」があります。省略される事はありますが、省略されるときは「誰でもわかるだろ?」というときです。動詞は最も省略しにくい品詞だったりします。それだけ英文の文構造を決定する上で重要と言うことになります。

○ポイント3:節をつくる接続詞の中には動詞がある
動詞は省略しにくい品詞


次に"coaxed"は"was"に続いて受動態を構成していますので、"was coaxed"で「動詞のカタマリ」と捉えます。

"like"ですが、これが動詞かどうかなんですが、慣れた方なら、すぐに「〜のような」という形容詞だということはわかるのですが、これがわからない人が要は英語が苦手な人なわけです(笑)。

"like"が動詞であるかどうかを判別する決め手は何かと言うと、ズバリ「主語」です。"like"が動詞だと仮定した場合に、「主語」はなんでしょうか。主語となりうるモノは、以下の通りです。

○ポイント4:主語となりうるもの
1)前に前置詞のついていない名詞
2)to (do)
3)(do)ing
4)名詞節


この場合、文頭の"My father and mother"とか"I"とか"that〜"などがあります。まず、文頭の"My father and mother"はあり得ません。なぜなら、コレを"like"の主語にすることを許容するとしたら、英文は相当難しいものになってしまうからです。あまりに離れすぎている事と、そう読む「手がかり」がないのです。

カタマリの把握の際に大事なもののひとつにカンマ","があります。これは100%そうだというキマリではないのですが、次のように考えるクセをつけておくと便利です。

ポイント5:カンマで区切られた文章の見方
1)カンマで区切られている文章があったときに、最初のカンマまでのカタマリの中に"S,V,O,C"のいずれか一つ以上が入っているかどうかを確認
2)"S,V,O,C"がある場合→右隣のカンマで区切られたカタマリをとりあえず"()"に入れる
3)"S,V,O,C"がない場合→その右隣のカタマリの中に"S,V,O,C"がないかどうかを確認する→あったら2)へ、なかったらさらにその右隣へ
4)右隣を"()"に入れたらさらにその右隣の英文が続き、そのまたさらに右隣のカンマで区切られるカタマリを"()"に入れる


例えば、"〜"を英文のカタマリとして、

〜, 〜, 〜, 〜, 〜.

のような文章があったとします。

最初のカタマリの中に"S,V,O,C"があったなら、

(, 〜,)(, 〜, )〜.

となります。読むときはひとまず、"()"のところは飛ばして読んでみて下さい。

また、最初のカタマリに"S,V,O,C"がなく、二つ目のカタマリに"S,V,O,C"があったら、

(〜, )(, 〜, )(, 〜).

とします。この英文の場合、文頭の"My father and mother"は間違いなく主語ですので、右隣の", who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, "をまずは機械的にカッコに入れられるようにしてみましょう。このように読めれば、このカタマリの中に文全体の動詞は入っていないことが一撃でわかります。

"like"の主語になりうる可能性のあるもので"I"はどうでしょうか?もし、"like"の主語が"I"であったら、"like"の前に接続詞"and"がつくはずです。文の中には述語動詞は原則一個だけしか入らないからです。

"that〜"だとすると、"like"は三人称単数現在形となり、"likes"にならないといけません。節は単数扱いです。

よって、"like"は動詞ではないです。

続く
posted by ss at 13:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 英文読解 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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