使用する記号 S:主語、V:動詞(文の要素として)、O:目的語、C:補語、名:名詞、動:動詞(品詞として)、形:形容詞、副:副詞、助:助動詞、冠:冠詞、to (do):不定詞、doing:現在分詞・動名詞、-ed:過去分詞、wh:関係詞節
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2007年12月26日

【語法・基本】冠詞(その1)

1.冠詞は名詞のマーカー
英語の冠詞は"a""an""the"の三種類です。で、"a""an"は不定冠詞で、"the"は定冠詞であるという風に中学校で習ったかと思います。

そんでもって、文法問題で「"a""an""the"のいずれかを入れろ」とか、"a""an"を使うときはこういうときで、"the"はこういうときに使う、とか、試験に備えて一生懸命勉強した方も多いでしょう。

しかし、英文解釈や英語構文のの把握をする上において、重要なところは、そういう、いわゆる文法書や参考書に書いてあることではありません。

「冠詞は名詞の前に置かれる」ということが一番重要です。
○冠詞のポイント(その1)
冠詞は名詞があることを明示する記号である。

"a""an""the"+名詞

という「かたまり」で考える
例えば、"a walk"とあったら、それは"walk"が名詞であることを示しているという事です。なので、訳は「歩くこと」さらに「散歩」となります。

断じてこの"walk"は動詞ではないですよ!という事を教えてくれているのです。

"a""an""the"それぞれが持つ意味づけよりも何よりも、名詞があることを教えてくれているモノであるという感覚を持つ事が大事です。

つまりは、です。
○冠詞のポイント(その2)
冠詞があったら名詞をその後に探す

ことが大事であるということになります。

更に、冠詞の前にある単語が冠詞を飛び越えて冠詞の後の単語を修飾する事は原則ありません。
○冠詞のポイント(その3)
冠詞は「名詞のかたまりのはじまり」を教える記号である
という事になります。

無論例外はありますので、その例外だけはおさえて(覚えて)置いてください。

○冠詞のポイント(その4)
冠詞を飛び越えて修飾する例外
例外1:how/so/as/too+形容詞+不定冠詞a/an+名詞
例外2:what/such+不定冠詞a/an+形容詞+名詞
例外3:all/both/half/double+定冠詞the+名詞


以上本日のまとめです。今後、実際に英文に当たって行くときに何度も強調しますが、まずは冠詞の意味なぞはっきり言って二の次三の次だと思っていただいて構いません。

○まとめ
冠詞は名詞があることを明示する記号である。

"a""an""the"+名詞

という「かたまり」で考える
冠詞は「名詞のかたまりのはじまり」を教える記号であり
冠詞があったら名詞をその後に探す


冠詞を飛び越えて修飾する例外
例外1:how/so/as/too+形容詞+不定冠詞a/an+名詞
例外2:what/such+不定冠詞a/an+形容詞+名詞
例外3:all/both/half/double+定冠詞the+名詞


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2007年12月27日

【語法・基本】英文の修飾のあり方(その1)

1.英語では前からも後からも修飾できる

読解を考えたときの日本語と英語の最大の違いと言ってもいいと思うのですけど、英語では前からも後からも修飾が出来ます

例えば、"a used car"は「中古車」ですが、"used"が"car"を修飾する、つまり前から後に修飾しています。

一方"a river near their house"は"near their house"が" river"を修飾して、「家の近くの川」となります。これは後から前に修飾する例です。

ちなみに、不定冠詞"a"は何を修飾しているのかとかは考えません。不定冠詞"a"は【語法・基本】冠詞(その1)で書いたとおり、「名詞があることを明示する記号」です。この場合、前者の例では"car"があることを、後者の例では"river"があることを明示している記号に過ぎません。

一方日本語では、基本的に修飾するモノが前で、修飾されるモノが後になります。

この違いが英文読解や英語構文の把握を困難にしている大きな要因の一つだと思います。単語のツナガリがわからないときは、「後から」の可能性も考える必要があります。

例えば、「名詞」を基準に考えると次のような可能性があります。

○名詞の修飾のあり方
・(説明部分)+[名詞]:前から
・[名詞]+(説明部分):後から
・(説明部分)+[名詞]+(説明部分):前から後から


こういう可能性を追えるようにしましょう。


2.つながり方を限定する「記号」に注意する。

前からも後からも修飾できるということは、修飾被修飾の結構な可能性があることを意味します。これは大変だ!という事になるわけですが、このキマリには例外があります。

その最たるものが【語法・基本】冠詞(その1)で述べた、

「冠詞は『名詞のかたまりのはじまり』を教える記号であり、冠詞があったら名詞をその後に探す」

を思い出してください。冠詞を飛び越えて前から後に修飾は出来ないのです。

ついでに例外事項、

冠詞を飛び越えて修飾する例外
例外1:how/so/as/too+形容詞+不定冠詞a/an+名詞
例外2:what/such+不定冠詞a/an+形容詞+名詞
例外3:all/both/half/double+定冠詞the+名詞

もあわせて確認しておきましょう。これらは、冠詞を飛び越えて修飾する例です。

そしてココでもう3点、「飛び越えて修飾」出来ないものをおさえておきます。それは、

・代名詞の所有格
・前置詞
・関係代名詞

です。所有格は、所有格が冠詞と同じく名詞の「かたまり」の最初を示す記号であり、所有格自体がその後の名詞を修飾しますが、所有格を飛び越えて修飾は出来ません。

前置詞と関係代名詞は、前置詞や関係代名詞から構成される「かたまり」が後から前に修飾しますが、単語レベルではありえません。

そういうわけで、冠詞・代名詞の所有格・前置詞・関係代名詞が、文構造をパズルのように読み解く大きな鍵となるのです。

「述語動詞は何か」と同じくらい大きなポイントです。

まとめ
○単語レベルで飛び越えて修飾できないもの
・代名詞の所有格
・前置詞
・関係代名詞
・冠詞


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2007年12月28日

【語法・基本】英文の修飾のあり方(その2)

3.名詞・形容詞・副詞のかたまりの組み合わせ方

【語法・基本】品詞(その1)では、英語では基本的に名詞・動詞・形容詞・副詞という4つの品詞に分かれると書きました。もう一回確認しましょう。

名詞
・文の主語と目的語と補語になる
・他の名詞を修飾する
動詞
・文のV(動詞)になる
・-ingや過去分詞形になって形容詞や名詞の役割をする
形容詞
・名詞を修飾する
・文の補語になる
副詞
・名詞以外の全てのモノを修飾する


です。以上から、名詞を基準に考えられる組み合わせを考えてみましょう。基本は実はたったの二つです。ここでは、【語法・基本】英文の修飾のあり方では、「説明部分」で片付けていたものを少しだけ具体的にします。

・「形容詞+名詞」および「名詞+形容詞(前置詞+名詞)」
→形容詞が名詞を修飾

・「副詞+形容詞+名詞」および「名詞+形容詞(前置詞+名詞)+副詞(前置詞+名詞)」
→副詞(前置詞+名詞)が形容詞(前置詞+名詞)を、形容詞(前置詞+名詞)が名詞を修飾

「説明部分」は、基本的には「形容詞」あるいは「形容詞+副詞」、「前置詞+名詞」です。

4.前置詞+名詞

前置詞の用法は大きく分けると二つです。

1)前置詞+名詞
2)動詞(形容詞)+前置詞

前置詞は前置詞だけ単体で捉えるのではなく、前後の単語とのつながり、かたまりで考える事が大事です。ここでは1)の方について一言。

「前置詞+名詞」は基本的に後ろから前にかかります。例えば、

"in some place for half a year"

なんてフレーズがあったら、「ある場所に(in some place)」「半年間(for half a year)」というように、前置詞+名詞を単位として訳を決めていきます。前置詞を飛び越して訳したりしてはいけません。

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2007年12月30日

【お知らせ】

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【コラム】英文を「訳す」事と「理解する」事

1.英文を読む方向

「莫迦にするな!!」と言われるかも知れませんが、英文は左から右に読みます。あまりにも当然なのですが、当然過ぎるがゆえに、忘れてはいけない大前提であるとも言えます。

このことが意味する所は重要です。これは英語に限ったことではないですが、ハナシは前から後ろに進みます。

「左から右に読む」ということが、ハナシが前から後ろに進むことを意味するならば、英文においては左が「前」で右が「後ろ」と言う事になります。ということは、英語の構文把握の前提は、「左側」から「右側」へ読む、すなわち、「左側(前)が右側(後)の構造を決定する」と考えざるを得ないということになります。

例えば【語法・基本】冠詞(その1)では、「前(左側)」にある「冠詞」が「後ろ(右側)」に名詞があることを明示していることなどは典型的な例です。また、動詞が動詞の後ろ(右側)のカタチを決定すると言う見方も、また別の機会で書きますが重要だったりします。

前に、英語は後ろから前に修飾する事があるということを、【語法・基本】英文の修飾のあり方(その1)で述べました。これと考え合わせると、頭ん中がこんがらかってしまうかもしれません。

これは、前に名詞や形容詞があることで、形容詞や副詞が後から修飾する「可能性」をあらわしていると考えてください。「前(左)の部分が後ろ(右)の部分を決定する」という発想は重要です。


2.英文を訳す事と理解する事は別

英文を何となく読めてしまう人は、何も考えずに「左から右に」文章を読んで理解できる人です。そんな人はそれでいいわけです。ドンドン読んでください。

このブログで主に対象にしたい人は、「英語を何となく読めない人」です。「何となく読めない」ワケですから、どうやって読むか?それは「理屈で」「内容理解を前提とせず」「訳しきる」ことに外なりません。

ここで、「英文を理解する事」と「英文を訳す事」という二つの営みの自分なりの定義を書いてみたいと思います。

英文を理解する事:文章(発話)における左から右、前から後という一方向的なその場での「理解」

英文を訳す事:文章(発話)における左から右、前から後という流れで読むことを前提としつつ、日本語の枠組みへと文章を「再構築」すること


英文を理解できないのであれば、英文をとりあえず「訳し」「日本語で」意味を考えていくという姿勢でいくと良いでしょう。専門知識を必要とする文章であれば尚更だったりします。

訳すことと理解することは別であるというように考える事が、特に英語がわからない人にとっては必要だと思います。

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2007年12月31日

【語法・基本】関係詞の考え方(その1)

0.前提条件

以前に、【語法・基本】準動詞は形容詞か名詞とみなすで、「一つの英文には、接続詞や関係詞がない限りは、動詞は一つしかない」と書きました。これが意味する所は何かというと、"S+V+〜"という英文同士を何の工夫もなくつなげる事は出来ないということをあらわします。

例えば、単にカンマで文と文をつなげた"S+V+〜,S+V+〜."という英文はありえないと言うことになります。そのとき、SとVが一つずつであるという枠組みのままで、何かを加えようとすれば、不定詞をはじめとする準動詞の力を借りますが、主語と動詞が複数ないとマズイというときに使う方法は以下の4つです。
○一文のなかに複数のS,Vなどをおく方法
1)接続詞
2)分詞構文
3)関係詞
4);(セミコロン)


このブログでは、関係詞の基本的な考え方を【語法・基本】で扱い、いろいろな関係詞の扱い方の実際を【語法・各論】で扱って行きたいと思います。

1.「関係詞」とは

まずは日本語で考えます。次のような文を考えてみてください。

「関係詞は、英文法の中で特に重要である概念である。」

日本語として自然かどうかはおいといて(笑)、この文を分解してみると次の二つに分かれることがわかります。

「関係詞は概念である」

「英文法の中で特に重要である」
です。

この後者の「特に重要である」の文末は同じ「である」ですが、最初の例文の例では連体形で「概念」という体言(名詞)に修飾していますが後者の「である」は終止形だったりしますが、それはそれでおいておきます。

この二つのかたまりを英語っぽい配列で書いてみましょう。

「関係詞は概念である英文法の中で特に重要である」

となります。何だかよくわからないカタチですね。「概念である英文法の中で」なんていわれても。。

日本語次元で考えて不自然なのは当然として、同じ事が英語ではありえるのでしょうか?答えは否でしょう。多分もの凄い子供っぽいか可笑しいかのどちらかでしょう。

そこでそういう文の「切れ目」を表す記号として「関係詞」があるのです。

○関係詞は文の切れ目を表す記号である


上記の例ならば、

「関係詞は概念である関係詞(切れ目)英文法の中で特に重要である」

となります。それを日本語の語順で書けば、

「関係詞は、英文法の中で特に重要である概念である」

というようにあらわせると言う事です。

続きは【語法・基本】関係詞の考え方(その2)

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【語法・基本】関係詞の考え方(その2)

【語法・基本】関係詞の考え方(その1)の続き

2.関係詞で「切って」「訳す」ということ

例えば次の英文を考えてみます。
He has three daughters who have not married yet.

訳自体は、
「彼はまだ嫁にいかない娘が三人いる」
です。これを前の記事【語法・基本】関係詞の考え方(その1)で書いた、「関係詞は文の切れ目を表す記号である」という観点から見てみましょう。この「切れ目」は、「関係詞の前」です。「前置詞+関係代名詞」のようになっていたら「前置詞の前」です。関係詞がかたまりを構成していることもあるのですが、それは各論で述べます。

○関係詞は文の切れ目であり、関係詞(のかたまり)の前で切る


ここでいう関係詞は、"who"です。ですので、"who"の「前」で「切り」ますと、

"He has three daughters"・・・(その1)

"who have not married yet"・・・(その2)
というかたまりになります。

(その1)の方は、「彼は三人の娘を持つ」ですね。では、(その2)の方はどうでしょうか。このときの"who"をどうするかです。


3.先行詞という概念と訳し方

この場合の"who"をどう訳すかです。この場合、whoの直前にある、"three daughters"になります。これが大事。この"who"は関係代名詞といわれるものですが、代名詞である以上、何らかの名詞の言い換えです。

この場合、基本的には、直前の名詞がソレになります。そういう名詞の事を先行詞というのでした。この場合の先行詞は、"three daughters"です。

なので、(その2)のかたまりは、"who"を"three daughters"に言い換え、「三人の娘はまだ結婚していない」になります。

このように、関係詞のところで「切って」訳を考える事は重要です。そして、その二つの訳を組み合わせます。ここから訳し方ということになります。

訳すときに基準になるのが、「どちらがその文を支配する述語動詞を含むか」です。この場合、関係詞で始まっていない方のかたまりの述語動詞が文全体の述語動詞、つまり、【語法・基本】SVOCの考え方(その4)で記述したように、その英文の構造を中心的に決定する、つまりは文を支配する述語動詞です。

「彼は三人の娘をもつ」(その1)に「三人の娘はまだ結婚していない」(その2)をぶち込む!と考えます。そのとき、(その2)で"who"の為に補った「三人の娘は」を削除します。そして残った部分を先行詞である「三人の娘」の前にそのまま置けばいいのです。日本語は、終止形も連体形も形はおなじですから。

よって、訳は「彼は、まだ結婚していない三人の娘を持つ」になり、「持つ」を「いる」にかえて、「彼は、まだ結婚していない三人の娘がいる」という訳が出来上がります。

ここでポイントなのは、「無理矢理くっつける事」です。アレコレ意味を考えてはいけません。意味は「あとから」考えましょう。

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