使用する記号 S:主語、V:動詞(文の要素として)、O:目的語、C:補語、名:名詞、動:動詞(品詞として)、形:形容詞、副:副詞、助:助動詞、冠:冠詞、to (do):不定詞、doing:現在分詞・動名詞、-ed:過去分詞、wh:関係詞節
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2008年10月08日

第五文型について(その2)

英文例

He made the girl his wife.

彼はその娘を彼の妻にした。


この文の主語(S)は"he"で(述語)動詞(V)は"made(makeの過去形)"、目的語(O)は"the girl"で目的格補語(CO)は"his wife"です。

このときに
The girl is(become) his wife
という"S+V〜"の連なりを感じる事が大事です。

第五文型は、"S+V"ではじまる英文の中に別の"S+V〜"が含まれているという見方で構文を把握できるところを感じてください。

この文例で、さらに味わっておくべき事は、名詞の始まりを示す記号を感じるという事です。【語法・基本】冠詞(その1)でも書いたとおり、冠詞は名詞の始まりを示す語です。そして、代名詞の所有格(ここでは"his")も名詞のかたまりの始まりを示す語です。

何を言いたいかというと、冠詞と代名詞の所有格の前からその後へと修飾する語はない("all"や"both"などの例外はありますが)と言うことです。

この文では、"the"と"his"で、別個の名詞のかたまりを把握していくことが大事になります。このかたまりの理解がないと、英語の構文は理解できません。

まずは、第五文型については、比較的単純な文例から追いかけて行きたいと思います。
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2008年10月03日

第五文型について(その1)

第五文型といえば、
S+V+O+C
ですが、広くは使役動詞とか知覚動詞とかも含まれたりします。

第五文型を感じたときの読み方について例を挙げながら考えてみたいと思います。

で、その考え方をまず、すっきりと書いておきたいと思います。

○第五文型の考え方
・"S+V+O+C"のO+Cを「主語+動詞」と考える。
→"C"の部分に「動詞」がなければ、"be"動詞を補う。

普通の文法書には、"S+V+O+C"では、"O=C"と考えよと書いてありますが、ここでは、使役動詞や知覚動詞なども一元的に考えられるように上記のキマリで考えてみたいと思います。(続く)
posted by ss at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 語法・基本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

【英文読解】動詞の探し方(その2)

英文No.3
My father and mother, who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, would have been badly concerned if they had guessed how frequently the weak and inferior and strangely turned examples of what was to come showed themselves to me.


和訳
私の父と母は、私がこの世の中で目にするもので、我が家の庭のぶどう棚のぶどうのつるのように、ちょうどいい場所で枝を曲げて、私の目に見えるようにすることが、出来ないものはないと思っていたので、もし私の目の前に、未来の出来事の、貧弱で劣等で変に歪曲した(枝のような)実例が現れることがいかに多いかを推測できたならば、ひどく心配したであろう。


前回の続きです。

"like"が動詞ではないことを説明するところまでだったかと思います。この一月くらい、新婚旅行などで忙しく更新が出来なかったです。記事をお待ちの方たち(いらっしゃいませんかねA^^;)には申し訳ありませんでした。

で、"like"の次に出てくる動詞の候補は"be"と"presented"ですが、この二つは"be presented"とカタマリにしておくのが普通ですよね。受動態です。で、このカタチは述語動詞にはなりません。なぜならば、前に"to"がくっついているからです。"to"がくっついて不定詞になるわけですが、不定詞は動詞にはなりえません。

さらに言えば、不定詞は、動詞を動詞っぽさを残しつつ動詞じゃなくして使いたいときに用います。これは不定詞に限らず、動名詞や分詞など、いわゆる「準動詞」といわれるもの全てそうだと思っておいて下さい。具体的にいえば、動詞以外の形容詞・名詞・副詞として用いたいときです。基本の品詞は動詞・形容詞・名詞・副詞4種類である事は前に【語法・基本】品詞(その1)で述べました。

さらに、準動詞については【語法・基本】準動詞は形容詞か名詞とみなすで述べています。

で、この"be presented"は述語動詞ではありません。

次に"have""been""concerned"についてみます。結論から言うとコレがこの文全体の述語動詞です。

まず、"have"の前に"would"がついていますが、コレが大事。助動詞つきの動詞は、述語動詞として「しか」用いる事はできません。

○ポイント6:述語動詞として「しか」用いる事の出来ないカタチ
1)助動詞+動詞の原形
2)動詞の過去形と過去分詞形が異なるカタチの不規則変化動詞の過去形
3)"am""is""are""was""were""has"


上記挙げましたが、これは「100%間違いなく述語動詞」のカタチです。でも、あくまで「述語動詞」である事が確定しているだけで「文全体の述語動詞」である事を確約するものではないです。

述語動詞であることがわかったら何をするか。それは「その述語動詞の主語」を探す事です。主語は普通、「述語動詞の前」にありますので別に「述語動詞をとっていない名詞」を探します。そうすると、最初の"My father and mother"である事に気づくはずです。

○ポイント7:述語動詞を見つけたら
→主語をさがす


前回の【英文読解】動詞の探し方(その1)のポイント5なども参考にすれば、","で区切られた二番目のカタマリは全部無視できるはずでもあるのですが。

で、この「主語と動詞の間に挿入句を入れる」カタチは英語ではよく出てきます。そして、この挿入句は、主語を修飾するか、動詞に限定を加えるかですが、動詞に限定を加えるのであれば普通動詞の後に挿入しますので、第一感では「主語を修飾する」と考えておいていいでしょう。ココで乱暴な構文把握の方法が言えるわけです。

○ポイント8:S,〜,V〜のカタチ
",〜,"は主語を修飾する
→V(述語動詞)の前は全部主語と思って見る。


この「Vの前は全部主語」は常にそうだというキマリではありません。でも、そう「思って」見ることがより効率的な構文把握をもたらす事は確実です。そういう目で見てみてください。

残りの"had guessed"は"if"節の、"turned"は"how"節の、"was"は"what"節のそれぞれ述語動詞、"come showed"は不定詞なので、文全体の述語動詞ではありません。

○まとめ

○ポイント1:まずは動詞を探す。
1.動詞となる可能性のあるものを列挙
2.一つ一つを動詞と「仮定」して文が成り立つかを検証

○ポイント2:関係詞(省略された関係詞も含む)を見つけたら「動詞」を探す
関係詞の後の直近の動詞が関係詞節中の動詞

○ポイント3:節をつくる接続詞の中には動詞がある
動詞は省略しにくい品詞

○ポイント4:主語となりうるもの
1)前に前置詞のついていない名詞
2)to (do)
3)(do)ing
4)名詞節

○ポイント5:カンマで区切られた文章の見方
1)カンマで区切られている文章があったときに、最初のカンマまでのカタマリの中に"S,V,O,C"のいずれか一つ以上が入っているかどうかを確認
2)"S,V,O,C"がある場合→右隣のカンマで区切られたカタマリをとりあえず"()"に入れる
3)"S,V,O,C"がない場合→その右隣のカタマリの中に"S,V,O,C"がないかどうかを確認する→あったら2)へ、なかったらさらにその右隣へ
4)右隣を"()"に入れたらさらにその右隣の英文が続き、そのまたさらに右隣のカンマで区切られるカタマリを"()"に入れる

○ポイント6:述語動詞として「しか」用いる事の出来ないカタチ
1)助動詞+動詞の原形
2)動詞の過去形と過去分詞形が異なるカタチの不規則変化動詞の過去形
3)"am""is""are""was""were""has"

○ポイント7:述語動詞を見つけたら
→主語をさがす

○ポイント8:S,〜,V〜のカタチ
",〜,"は主語を修飾する
→V(述語動詞)の前は全部主語と思って見る。



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2008年03月05日

【英文読解】動詞の探し方(その1)

英文No.3
My father and mother, who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, would have been badly concerned if they had guessed how frequently the weak and inferior and strangely turned examples of what was to come showed themselves to me.


和訳
私の父と母は、私がこの世の中で目にするもので、我が家の庭のぶどう棚のぶどうのつるのように、ちょうどいい場所で枝を曲げて、私の目に見えるようにすることが、出来ないものはないと思っていたので、もし私の目の前に、未来の出来事の、貧弱で劣等で変に歪曲した(枝のような)実例が現れることがいかに多いかを推測できたならば、ひどく心配したであろう。


英語の参考書の名著、Z会出版社による「続英文解釈のトレーニング」の51ページにある一文です。今回はこれを取り上げてみます。

大変長い文章です。ですがビビってはいけません。短いものでも長いものでも、英文を読むときにすることは、まず第一に動詞を探す事です。

動詞の探し方ですが、まずは動詞となりうるものを列挙していきます。そして、書かれた順序どおりに、「ソレが動詞である」と仮定しつつ、文全体が収まるかを検証していきます。

○ポイント1:まずは動詞を探す。
1.動詞となる可能性のあるものを列挙
2.一つ一つを動詞と「仮定」して文が成り立つかを検証


この文では、"believed" "saw" "was" "coaxed" "like" "be" "presented" "have" "been" "concerned" "had" "guessed" "turned" "was" "come" "showed"が挙げられると思います。

では端から、「文全体の動詞」はどれかを考えてみましょう。

最初の"believed"は関係代名詞"who"の中の動詞と考えるのが妥当でしょう。コレも大事ですが、関係詞を見つけたら、必ず関係詞節の中に動詞を探してください。そして関係詞節の動詞は、関係詞の後の直近の動詞であることもおさえておきましょう。

○ポイント2:関係詞(省略された関係詞も含む)を見つけたら「動詞」を探す
関係詞の後の直近の動詞が関係詞節中の動詞


「端から見る」と書きましたが、これと同じ理由で「文全体の動詞候補」から外せるのが、"was"(2つとも)です。次に、"saw"はどうでしょうか。"saw"は接続詞"that"の中の動詞です。接続詞で節を構成する際には、必ず「動詞」があります。省略される事はありますが、省略されるときは「誰でもわかるだろ?」というときです。動詞は最も省略しにくい品詞だったりします。それだけ英文の文構造を決定する上で重要と言うことになります。

○ポイント3:節をつくる接続詞の中には動詞がある
動詞は省略しにくい品詞


次に"coaxed"は"was"に続いて受動態を構成していますので、"was coaxed"で「動詞のカタマリ」と捉えます。

"like"ですが、これが動詞かどうかなんですが、慣れた方なら、すぐに「〜のような」という形容詞だということはわかるのですが、これがわからない人が要は英語が苦手な人なわけです(笑)。

"like"が動詞であるかどうかを判別する決め手は何かと言うと、ズバリ「主語」です。"like"が動詞だと仮定した場合に、「主語」はなんでしょうか。主語となりうるモノは、以下の通りです。

○ポイント4:主語となりうるもの
1)前に前置詞のついていない名詞
2)to (do)
3)(do)ing
4)名詞節


この場合、文頭の"My father and mother"とか"I"とか"that〜"などがあります。まず、文頭の"My father and mother"はあり得ません。なぜなら、コレを"like"の主語にすることを許容するとしたら、英文は相当難しいものになってしまうからです。あまりに離れすぎている事と、そう読む「手がかり」がないのです。

カタマリの把握の際に大事なもののひとつにカンマ","があります。これは100%そうだというキマリではないのですが、次のように考えるクセをつけておくと便利です。

ポイント5:カンマで区切られた文章の見方
1)カンマで区切られている文章があったときに、最初のカンマまでのカタマリの中に"S,V,O,C"のいずれか一つ以上が入っているかどうかを確認
2)"S,V,O,C"がある場合→右隣のカンマで区切られたカタマリをとりあえず"()"に入れる
3)"S,V,O,C"がない場合→その右隣のカタマリの中に"S,V,O,C"がないかどうかを確認する→あったら2)へ、なかったらさらにその右隣へ
4)右隣を"()"に入れたらさらにその右隣の英文が続き、そのまたさらに右隣のカンマで区切られるカタマリを"()"に入れる


例えば、"〜"を英文のカタマリとして、

〜, 〜, 〜, 〜, 〜.

のような文章があったとします。

最初のカタマリの中に"S,V,O,C"があったなら、

(, 〜,)(, 〜, )〜.

となります。読むときはひとまず、"()"のところは飛ばして読んでみて下さい。

また、最初のカタマリに"S,V,O,C"がなく、二つ目のカタマリに"S,V,O,C"があったら、

(〜, )(, 〜, )(, 〜).

とします。この英文の場合、文頭の"My father and mother"は間違いなく主語ですので、右隣の", who believed that I saw nothing in the world which was not strictly coaxed into place like a vine on our garden trellis to be presented to my eyes, "をまずは機械的にカッコに入れられるようにしてみましょう。このように読めれば、このカタマリの中に文全体の動詞は入っていないことが一撃でわかります。

"like"の主語になりうる可能性のあるもので"I"はどうでしょうか?もし、"like"の主語が"I"であったら、"like"の前に接続詞"and"がつくはずです。文の中には述語動詞は原則一個だけしか入らないからです。

"that〜"だとすると、"like"は三人称単数現在形となり、"likes"にならないといけません。節は単数扱いです。

よって、"like"は動詞ではないです。

続く
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2008年01月30日

【語法・基本】冠詞(その2)

【語法・基本】冠詞(その1)の続き

2.冠詞は名詞を具体的にする

【語法・基本】冠詞(その1)で強調したように、冠詞は単に「名詞の始まりを示す記号」であるという認識でいいと思うのですが、さらにもう一歩進めてみます。

名詞に冠詞がついているときとついていないときに何が違うのでしょうか。一言で言えば次の通りです。

無冠詞で使われている場合→音・言葉・こと・名前・抽象的なもの
冠詞が使われている場合→モノ・ヒト


となります。

例えば、"This is a book."を考えると、直訳は「これは一冊の本である」ですが、別に「これは本です」でも良いわけですが。

このとき大事なのは、"This is a book."と言った人が、「ある一冊の"モノ"としての本」を想定しているという事を示しています。

冠詞ではなく所有格も似たようなもので、そちらで考えたほうがわかりやすいかもしれません。例えば"mother"を"My mother"というか、"Mother"というかでは、

"My mother"→「私の母親」という人物
"Mother"→「おかあさん」と呼びかけている

というイメージです。

また、"a few"と"few"で考えるとわかりやすいかも知れません。

前者は、「いくらかの」、後者は「ほとんどない」ですが、"a"を付けることで、具体的に「ある」ことを強調していると考えます。


3."a"と"the"の違い

これは乱暴に次のように理解しておきましょう。

"a"→いわゆるひとつのモノ
"the"→お互いわかっているモノ


前者は、「何でもいいけど一つ何かあげてみましょう」という感じで、後者は、「ああいうのとか、こういうのとか、そういうのとか、あなたもよくご存知の」何て感じです。

今回のまとめ

無冠詞で使われている場合→音・言葉・こと・名前・抽象的なもの
冠詞が使われている場合→モノ・ヒト

"a"→いわゆるひとつのモノ
"the"→お互いわかっているモノ




冠詞について1章を割き、大変わかりやすく説明してある本です。英語の苦手な人にこそ勧めたい本です。

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2008年01月27日

【語法・各論】andとor(その2)

今回は"and"と"or"についての100%そうだとは言えないけど、そう思っておくと便利というキマリです。

4.修飾語句+A and/or B+修飾語句節

1)"A and/or B"と"the/a A and/or the/a B"
"A and/or B"と"the A and/or the B"では次のようなことが言えます。

"A and/or B"→一つのカタマリ

"the/a A and/or the/a B"→AとBは別々のカタマリ


さらに

"the/a A and/or B"→ほぼ一つのカタマリ


コレは100%そうであるというキマリではないですが、第一感ではそう考えると便利というキマリです。

別々にするか同じにするかで、どういうときに異なるかというと、"A and/or B"と"the/a A and/or the/a B"の前後に修飾語句あるいは節が来る場合です。

2)後からの修飾語句節
例えば、後に"of 名詞"などの修飾語句節が来る場合、修飾する可能性として、

A and/or B +修飾語句節
→AとB、あるいはBのみ

the/a A and/or the/a B +修飾語句節
→Bのみ、あるいはAとB

the/a A and/or B +修飾語句節
→AとB


と考えると便利です。つまり、後からの修飾語句節があるときは、Bの前に冠詞がついているときはその後の修飾語句説はBのみを修飾し、Bに冠詞がついておらず、Aの前だけに冠詞がついているときは「AとB」というカタマリを修飾し、冠詞がついていないときは両方の可能性を考えるという事です。

3)前からの修飾語句

修飾語句+A and/or B
→AとB、あるいはAのみ

the/a+修飾語句+A and/or the/a B
→Aのみ

the/a+修飾語句+ A and/or B
→AとB、あるいはAのみ


基本原則は、【語法・基本】冠詞(その1)でも書いた通り、冠詞を飛び越えて修飾する単語は限られているという事です。

以上のキマリ及び【語法・各論】andとor(その1)で書いたキマリを利用して、次のような単語の連なりを考えてみてください。

the+形容詞1+and+形容詞2+名詞1+and+名詞2+動詞1+and+動詞2+形容詞3+名詞3+and+the+名詞4+of+名詞5


これを上記のキマリで考えると、

「the+形容詞1+and+形容詞2+名詞1+and+名詞2」が主語

「動詞1+and+動詞2」が動詞

目的語は「形容詞3+名詞3」と「the+名詞4+of+名詞5」ということになります。


5.","と"and/or"の組み合わせ

コレも100%ではないのですが、便利なキマリです。例えばこんな列挙の仕方を考えてみましょう。

ア)A and B, and C and D

このような場合、

「A and B」というカタマリと「C and D」というカタマリになります。二つ目の"and"の手前の","が「切れ目」を示しています。

さらに複雑にして、

イ)A, B, C, and D, and E, F, and G

となっていたらどうでしょう。「A, B, C, and D」というカタマリと「E, F, and D」というカタマリに分けられるでしょうか。

これと似た形を考えます。

ウ)A, B, C, D, and E, F, and G

イの例のDの前の"and"がないカタチです。これは、「A, B, C, D, and E」というカタマリと「『A, B, C, D, and E』とFとG」というカタマリに分けることができます。

今回のキマリは常にそうなっているというキマリではありません。そう思ってみてみると便利というキマリです。

エ)the A and B and the C and D

これは大丈夫でしょうか。「the A and B」と「the C and D」がカタマリになります。


今回のまとめ

○"A and/or B"と"the/a A and/or the/a B"
"A and/or B"→一つのカタマリ
"the/a A and/or the/a B"→AとBは別々のカタマリ
"the/a A and/or B"→一つのカタマリ

A and/or B +修飾語句節
→AとB、あるいはBのみ
the/a A and/or the/a B +修飾語句節
→Bのみ、あるいはAとB
the/a A and/or B +修飾語句節
→AとB

修飾語句+A and/or B
→AとB、あるいはAのみ
the/a+修飾語句+A and/or the/a B
→Aのみ
the/a+修飾語句+ A and/or B
→AとB、あるいはAのみ

ア)A and B, and C and D
「A and B」と「C and D」
 〜","が「切れ目」を示す

イ)A, B, C, and D, and E, F, and G
「A, B, C, and D」と「E, F, and D」

ウ)A, B, C, D, and E, F, and G
「A, B, C, D, and E」と「『A, B, C, D, and E』とFとG」

エ)the A and B and the C and D
「the A and B」と「the C and D」


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2008年01月26日

【語法・各論】andとor(その1)

1.andとorの基本
この接続詞は、誰でも知ってるモノですが、実は英語の構文読解の中でも最重要単語の一つです。莫迦にしないで確実におさえていきましょう。

モノを列挙するときに用いる接続詞の"and"と"or"ですが、その前後には基本的に「同じモノ」が来ます。

例)
I bought a book and read it.

訳)
私はある本を買ってそれを読んだ。

では、"and"は"and read"のように"and"の後にある"read"と同じモノであると考える事が重要です。ここでは、"book(名詞)"と"read(動詞)"を結び付けているのではなく、"read(動詞)"と同じ「動詞」である"bought"であると考えます。

「同じモノ」とは、「同じ品詞」であったり、「同じカタチ」であったりします。単語だけではなく、句や節の可能性があることを忘れないでおいて下さい。

上の例では、"bought a book(動詞+名詞)"と"read it(動詞+名詞)"という、「動詞+名詞」という観点から見て、同じカタチであるとも考えられます。

で、何を列挙しているかをみるときは、上記の例のように、基本的に"and"と"or"の後をチェックするのが大事です。

"and"と"or"の後をチェックして、前に同じ「カタチ」を探します。


2.列挙の仕方

1)二つのモノを列挙するときは

A and B
A or B

2)3つ以上のモノを列挙するときは

A, B(,) and C
A, B(,) or C

三つ以上のモノを列挙するときに

A and B and C
A or B or C

としたりするのは原則NGです。もしこのように書いてあるならば、どのような構文把握をするべきかというと、

[A and B] and C
[A or B] or C

のように

[A and B]というカタマリとC
[A or B]というカタマリもしくはC

という様に読みます。

例)
For example, in terms of physical development, children almost always crawl on their bellies before they creep on hands and knees, and they generally do both before they walk.

訳)
例えば、身体的発達の観点からは、子供たちはほとんど常にハイハイする前に腹ばいで這い、そして一般に歩く前にその両者をするのである。

での"hands and knees, and they"の部分では、

[hands and knees]というカタマリと"they"を意識します。


3.A and(or) B C and(or) Dの考え方

このカタチの時は、

[A and(or) B]のカタマリが[C and(or) D]のカタマリを修飾する(あるいはその逆)と考えます。

例)
federal and state law and regulations

訳)
連邦及び州法及び規制

ありえるパターンは例えば、

[形容詞and(or)形容詞][名詞and(or)名詞]
→前者が後者を修飾

[形容詞and(or)形容詞][副詞and(or)副詞]
→後者が前者を修飾

[動詞and(or)動詞][名詞and(or)名詞]
→前者の目的語が後者

[名詞and(or)名詞][動詞and(or)動詞]
→前者が主語で後者が動詞

などですが、いずれもそれぞれをカタマリととらえるようにしましょう。

今回のまとめ

○andとorの前後には「同じモノ」が来る
 〜「同じモノ」とは、「同じ品詞」であったり、「同じカタチ」であったりします。単語だけではなく、句や節の可能性もある
 〜andとorの後をチェックして、前に同じ「カタチ」を探す

1)二つのモノを列挙するときは
 A and B
 A or B

2)3つ以上のモノを列挙するときは
 A, B(,) and C
 A, B(,) or C

A and B and C
A or B or C

となっているときは

[A and B] and C
[A or B] or C

のように

[A and B]というカタマリとC
[A or B]というカタマリもしくはC


○A and(or) B C and(or) D
 [A and(or) B]のカタマリが[C and(or) D]のカタマリを修飾する(あるいはその逆)
[形容詞and(or)形容詞][名詞and(or)名詞]
 →前者が後者を修飾
[形容詞and(or)形容詞][副詞and(or)副詞]
 →後者が前者を修飾
[動詞and(or)動詞][名詞and(or)名詞]
 →前者の目的語が後者
[名詞and(or)名詞][動詞and(or)動詞]
 →前者が主語で後者が動詞


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2008年01月23日

【英文読解】"it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」

英文No.3
It was not that they went fishing without any care for catching fish, but they would just as soon catch them and put them back.



魚を釣ろうという気持ちが全然なくて、魚釣りに行ったということではなく、むしろ彼らは魚を釣って逃がしてやりたいと思っていたのです。




↑のp130です。

【語法・各論】文頭のitの中で例文として挙げた文です。


○ポイント1:文頭のit
文頭の"it"、あるいは"it"が主語で使われるときのパターンは、【語法・各論】文頭のitで上げましたがココでも再掲しておきます。

○itが主語の時の可能性
1)代名詞→前の文の主語が第一感
2)仮主語→後に(for 〜)to (do)、あるいはthat+S+Vを探す
 (do)ingのときもアリ
3)"it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」
4)"it is 〜 that 〜"の強調構文
5)非人称用法〜天候・時間・距離・明暗・事態など
〜文の後に"to (do)""that+S+V"を探す事からはじめる


上記のようにパターン化しておいても、やはり全ての可能性を追いかけます。

この文だけ単体で挙げてしまっているのでこの場合はイメージしづらいですが、この文が長文の中の一文として出てきたならば、前の文の主語を第一感に、代名詞である可能性を追います。

で、仮主語の可能性ですが、仮主語であるなら元のカタチは

S(that+S+V) is not.

となり、「〜という事ではない」という事にして訳してしまってもいいと思います。

で、4つ目の強調構文だとすると、強調しているのは"not"であるという様に考えられます。コレもひとつの読み方です。

5つ目の非人称用法ですが、コレはちょっとカタチとしてはなさそうです。非人称用法は、基本的には、S+Vのカタチになるように文を整えるという意味が大きいのです。この場合、that節の中でS+Vがばっちりあるのでわざわざこれにする必要はないのです。

ただ、このブログでは便宜上、この上記のパターンで考えた方がいいだろうということで紹介しているので、自分なりにアレンジして、その方がいいと思ったらソレで行ってもいいのです。

文法なんて、文を読むための方便であって、絶対的なものではないからです。


○ポイント2:withとwithout

with=having
without=not having

と置き換えると上手く訳せることが多いです。この場合、「"care"を持たずに」と考えてみる感じです。


○ポイント3:not A but B

"not A but B"で「AではなくB」です。

"not"が出てきたら反射的に後に"but"を探してみるといいでしょう。

そして、AとBに当たるものは、"A and B"と同じく、「同じカタチ」のものです。単語や句・節など、いろんな可能性を追いますが、基本は「後のカタチ」と同じものです。


○ポイント:would just as soon
would just as soon 〜 as ・・・
=would rather 〜 than 原形動詞
「・・・よりはむしろ〜したい」

この文では"not A but B"とのあわせワザで、"・・・"にあたる部分が前半部になります。


この英文のポイント

○itが主語の時の可能性
1)代名詞→前の文の主語が第一感
2)仮主語→後に(for 〜)to (do)、あるいはthat+S+Vを探す
 (do)ingの場合もアリ
3)"it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」
4)"it is 〜 that 〜"の強調構文
5)非人称用法〜天候・時間・距離・明暗・事態など
〜文の後に"to (do)""that+S+V"を探す事からはじめる
〜パターン化しておいても、全ての可能性を追うこと

文法は文を読むための方便であって、絶対的なものではない


○withとwithout
with=having
without=not having

○"not A but B":「AではなくB」
AとBに当たるものは、「同じカタチ」

○would just as soon 〜 as ・・・
 =would rather 〜 than 原形動詞
 「・・・よりはむしろ〜したい」
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2008年01月20日

【語法・各論】文頭のit

文の始まりに"it"があるとき、あるいは主語が"it"のときのパターンです。

考え方はいろいろありますが、まずは文頭、あるいは主語が"it"だったら、"(for 名詞)+to (do)"か"that"を探して、書き2〜4の可能性を考え、さらに前の文の主語ではないかと考えてみるといいと思いますが、別に最初に1の可能性を追いかけても問題ないです。

大事なのは、「自分なりの見方」を確立する事です。

1.代名詞→前の文の主語が第一感

この場合の"it"は"the+名詞"です。とりあえず、「読めばわかるよな」と筆者が思っている場合に用います。

例)
What is a skunk like?
It(the skunk) looks like a small bear.

訳)
スカンクってどんなもの?
小さい熊みたいなものさ。

2.仮主語→後に(for 〜)to (do)、あるいはthat+S+Vを探す

目的語で"it"が使われていても同様に、後に"(for+名詞) to (do)"があったり、"that+S+V"があることがあります。

例)
It is wrong to tell a lie.

訳)
嘘をつくことは悪い事だ。

3."it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」

例)
It was not that they went fishing without any care for catching fish, but they would just as soon catch them and put them back.

訳)
魚を釣ろうという気持ちが全然なくて、魚釣りに行ったということではなく、むしろ彼らは魚を釣って逃がしてやりたいと思っていたのです。

出典


↑のp130です。文頭のパターン分けがなされていて非常に勉強になります。

4."it is 〜 that 〜"の強調構文
"it is"と"that"を取り除いても文が成立する。

例)
It is you that are to blame.

訳)
悪いのは君だ。

5.非人称用法〜天候・時間・距離・明暗・事態など

例)
It is raining.

○itが主語の時の可能性
1)代名詞→前の文の主語が第一感
2)仮主語→後に(for 〜)to (do)、あるいはthat+S+Vを探す
3)"it is not that S V"→「that〜という事ではなく、」
4)"it is 〜 that 〜"の強調構文
5)非人称用法〜天候・時間・距離・明暗・事態など
〜文の後に"to (do)""that+S+V"を探す事からはじめる


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2008年01月13日

【語法・各論】前置詞"of"

1."of"=名詞をくっつける機能

"of"は前置詞で、基本的には"A of B"で、「AがBの要素を持つ」という事ですが、機能的に他の前置詞とは違うところがあります。

それは、「単に」「名詞と名詞をくっつける」という点です。

他の前置詞も名詞と名詞をくっつける働きがありますが、単にくっつけるだけではなく、その前置詞ならではの意味合いが付与されます。例えば"on"は「接触」とか"with"は「共在」とか。

ところが"of"はそういう特別な意味もなく名詞と名詞をくっつける働きをします。少なくともそう思っておくと訳しやすくなります。

一つの名詞のかたまりを作りたいときに、

"A of B of C of D"

のように、"of"でもって無限に名詞をくっつけることが可能です。

2."A of B"の訳し方

「単に」「名詞と名詞をくっつける」と書きましたが、それはどういうことを意味するのでしょうか。"A of B"の訳し方に特徴があらわれます。

○"A of B"の訳し方
 →「AのB」あるいは「BのA」

普通に考えると"A of B"は、"A"に、"of B"が修飾していくという枠組みで考えるのが普通ですが、"A of B"の場合は、これで一つのかたまりと考え、「AのB」「BのA」というどちらの訳も出来るようにしておくと良いです。

例えば、"a kind of 〜"なんていうのを考えてみると、「一種の〜」という訳も、「〜の一種」という訳も可能であると言うことは容易にわかると思います。

3."of+名詞"=形容詞

どの文法書にも書いてある事項に、"of+名詞"=形容詞というのがあります。このまま覚えてしまえばそれでよいのですが、ここでは、なぜそうなるのかについて簡単に考えてみましょう。単に"of+名詞"=形容詞だと考えていると訳しにくくなることがあったりするのです。

例えば、

He is of my age.



彼は私と同い年だ。

ですが、"my age"がどうやったら形容詞になるのかわからない方もいると思います。

コレを考えるイメージは以下の通りです。

○"of 名詞"
→"of"の前に何か名詞が略されていると考える。


上記の例では、

He is a man of my age.

という様に"a man"が省略されていると考え、"of my age"が"a man"に修飾していると考えます。

【語法・基本】品詞(その1)でみたように"of my age"は"a man"という名詞を修飾しているので、形容詞の機能を果たしているという事になります。

"動詞+with+名詞"の"with+名詞"が副詞になるのも、同じような発想で考えるとわかると思います。動詞を修飾しているからと考えます。

まとめ
○A of B
 →「AがBの要素を持つ」
 訳し方:「AのB」「BのA」の両方の可能性を考える

○of 名詞
 →ofの前に名詞の省略を考える
 →形容詞となる


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posted by ss at 15:43| Comment(3) | TrackBack(0) | 語法・各論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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